『フランネル』は、『フラノ』とも言います。一般的に素材の特徴は「軽くて柔らかい特徴を持つ紡毛素材」となっていますが、最近は、冬用の素材でも250g/m位のものもありますので、フラノと言うと「真冬用のしっかりしている素材」というイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか。
実際ご注文も、ウエイトのあるしっかりとしたフラノを選ばれるケースが多いです。
私もフラノ素材は大好きで、一時期「何でこんなに同じようなフラノばかり仕入れるの?」と言われたことがあります。微妙にストライプや霜降りの出かた、生地感が違うのでついつい仕入れていると、いつの間にかフラノコレクター状態になっていました(笑)
さて先述の『MARLING & EVANS(マーリングエヴァンス)』ですが、マーリングエヴァンス社は、1782年にイングランド南西にあるストラウドで設立された、紡績・織り・仕上げを一貫して行なうメーカーです。
生地見本はバンチではなく、珍しくこんなケースにカードサンプルが入っています。
(フラノ以外の素材も入っています)
こちらは現物の生地です。
フラノは、寒くなってからの、比較的短い期間しか着用できませんので、ある意味贅沢な素材です。「着れる時期が短いから」とうことでフラノ素材を選択肢から外されるお客様も多いのも事実です。ですが個人的には是非お作りいただきたい素材だと思っています。フラノのスーツには雰囲気がありカッコいいと思いますし、せっかく日本には冬があるのですから着てみないのはもったいない気がします。
世界にはフラノのスーツが気候的に暑くて着れない国もあるのですから(笑)
是非フラノ素材、お試しください!!
私もフランネルは大好きでジャケット1着とスリーピースのスーツを1着持ってます。
今まで生地を選ぶ時に春夏物・秋冬物で選んでいただけでウエイトまで気にした事がなかったんですが、どれぐらいのウエイトが春夏物でどれぐらいのウエイトが秋冬物なのか教えて頂けないでしょうか?
いつもプログをご覧いただきありがとうございます。
さて、ご質問の生地ウエイトと季節の関係ですが、
実は、生地のウエイトだけで季節の区分けをするのは難しいのです。
ですので、だいたいの目安と思っていただけますでしょうか。
夏物で250g/mくらいまで、
冬物で270、280g/mくらいから、
といった感じです。
生地感、混率、起毛の具合、織り方、色などによって同じウエイトでも夏向きになったり、冬向きになったりしますので、大まかな目安だと思って下さい。
あと、お好みによっても変わってきます。
最近はお客様から「この生地は何グラムですか?」とご質問をお受けます。
きっとお客様のなかで基準を持たれているのでしょうね。
ブログの生地紹介でも極力生地ウエイト載せますね!
ご参考にされて下さい。
今後の参考にさせて頂きます。