2018年09月28日

オーダーシャツの『スプリットヨーク』の機能について!!


今日は、シャツのディテールの一つ『スプリットヨーク』について、その機能をご説明させていただきます。

シャツのヨークとは背の上部のパーツです。肩の端から端までの横長のパーツです。
そしてスプリットヨークとは、そのヨークが中央で2枚に分かれていて、生地をバイヤス取り(斜め取り)しているものを言います。

下側がスプリットヨーク仕様のシャツです。

 DSC_0153.JPG

背の中央にタテに縫い目がありますので外観からすぐにわかります。

なぜこんな所に縫い目があるのでしょうか?「縫い目が無く、一枚の方がすっきりしていていいのに・・・」「柄も斜めに歪むし・・・」と思われていた方もおられるかも知れませんね。

でも実は単なる飾りではなく意味があって2枚に分かれているのです。

生地の性質には、タテ・ヨコの正の方向には引っ張っても伸びませんが、斜めの方向に引っ張ると伸びるとう性質があります。この性質を利用して肩回りの着心地を少しでも良くしようというのがスピリットヨークなのです。

クラシックな感じがしてカッコいいからというだけではないのです。

ただ注意していただきたいのは、スプリットヨークの機能を発揮するためにはシャツの内側、外側ともに2枚に分かれていなければいけません。外側はバイアスで伸びようとしているのに内側が正取りだと伸びません。

正取りしたヨークと、バイアス取りしたスプリットヨークを引っ張ってみました。

 DSC_0154.JPG

 DSC_0155.JPG

ともに肩巾が直線距離で44センチありました。

正取りしたヨークはほとんど伸びませんでしたが、バイアス取りしたスプリットヨークは3センチほど伸びました。

この違いを体感としてどれだけ感じることができるかというのは個人差があると思いますが、理論的には楽になっているはずです。

私は肩凝りで肩回りがきついのはダメなので、必ずスプリットヨークにします。

衿型やカフス型、ボタンを選ぶのに比べると地味なディテールではありますが、是非一度作り比べていただきたいと思います。
posted by Tailor KATSURA at 15:23| Comment(0) | TrackBack(0) | シャツ
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