テキスタイル クイズ Part.3、本日の画像はこちらです。

少し毛羽立っていて見にくいと思いますが、前回の平織りと違っているのがわかりますか?
よーく見ますと、横糸が縦糸2本分上を通って、次は2本分下を潜ります。この繰り返しで編まれています。
この織りは、『綾織(ツイル)』と言って生地目が斜めに走っているように見えます。
これを『2/2の綾(にーにーのあや)』といいます。
この『2/2の綾』の特徴は、綾目がほぼ45度になります。

ちょっと見づらいですね(汗)
この他に『2/1の綾』というのもあります。
これは、横糸が縦糸2本分上を通って、次は1本分下を潜ります。この繰り返しで編まれています。
話が前後してしまいますが、織りには『3つの基本組織』というものがあります。
前回の『平織』、今回の『綾織』、そしてもう一つが『朱子織(しゅすおり)』です。
朱子織は、横糸または縦糸の一方が主に表面に出るように織られています。光沢のある糸で織るといわゆるサテン織という生地になります。緻密な織りなので画像で紹介しにくいのですが・・・
生地の組織は奥が深く難しいのですが、『平織』『綾織』の違いが分かっているだけでも、生地選びの時の参考になると思います。
(タテ糸は経糸、ヨコ糸は緯糸と書くことが多いのですが、分かりやすいように縦糸、横糸と書かせていただきました。)