皆さん、カシミアのトレンチコートって見た事ありますか? 聞いた事ってありますか?
実は私は恥ずかしながら、見た事も聞いた事もなかったのですが、お客様のご要望によりカシミア100%素材のトレンチコートをお作りする事になりました。
ご依頼の主は以前にブログでご紹介させていただいたことのある静岡県のF様です。
今回より、このカシミアトレンチの受注から完成までのエピソードを全3回のシリーズ(例によってシリーズで・・・笑)でお届けしたいと思います。
初めてF様からカシミアトレンチのお話を聞いたとき、はっきり言って”???”でした。
カシミアという高級素材と、もともと軍服であったトレンチコートとが結びつかなかったからです。どうしても”塹壕”での銃撃戦のイメージが邪魔をするのです(笑)。
”カシミアでトレンチコートですか・・・、出来なくはないと思いますが・・・”とかなり消極的なお返事をしてしまったように思います。
しかしF様は完全にカシミア素材でトレンチコートを作る気でおられ、お持ちになった雑誌の切り抜きを私たちに見せられて、お話が進んでいきます。
弊社の裁断士(カッター)も、”出来ますよ” なんて簡単に返事していますし、いつの間にかお作りさせていただく事になっていました(笑)。ご注文をいただいて、”いつの間にか・・・”とは失礼なお話なのですが、実際そんな感じでした(笑)。
しかし、一旦お受けしたからには ”何とかいい物を作りたい”と思うのが、職人魂バリバリの弊社の裁断士であり私達スタッフであります。
制作を進めていきながらも、カシミアというエレガントな素材が、トレンチコートのデザイン,イメージとうまくマッチするのだろうか、単に素材の置き換えになってしまわないだろうか、という疑問はずっとありました。
そのように疑問と対話をしながらの制作でしたので、作り慣れれているものとは違い、今回のカシミアトレンチコートの制作は当店のスタッフ全員が大変いい勉強になりました。
そしてまた、ただ単にトレンチコートを作るというだけでなく、細部までしっかり作り込み、実用的であり、そしてデザインバランスも十分考えた商品に仕上げようと、資料収集から,裁断、縫製にいたるまで総力を上げての制作となりました。
特に今回資料収集に於きましては、F様のご尽力により、東京原宿でアンティークやヴィンテージのクロージングのお店でスタッフをされているI様から、ヴィンテージトレンチコートを2着お借りすることが出来ました。風格のあるすばらしいトレンチコートで、まさに”THE トレンチ”と言った感じの代物でした。(お借りしていてちょっとビビっていました・・・笑)
この場を借りましてI様に深くお礼申し上げます。有り難うございました。
Part2に続く。
かつ店
2008年11月01日
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ちなみに、ゼニアやロロピアーナと比べたら、どのような感じですか?
葛利毛織の生地はションヘル織機で織ってます。
ションヘルは糸の張りも緩く遊びを持たせて織っていきますので、その分手触りは柔らかく、風合いもよくなります。また低速で織るため、機械が繊維を傷めることが少なく優しく織り上がります。
以前当店のブログで紹介させていただいてますので、よろしければご覧下さい。
http://blog.t-katsura.com/article/12700146.html