今日ご紹介させていただきますのは、大阪市K様のダブルのスーツの出来上がりです。
そう、ダブルのスーツです!! 雑誌等にはポツポツとダブルのスーツが出だしていますが、まだまだご注文を頂くのはシングルがほとんどです。
ダブルが大好きな私は出来上がりをとても楽しみにしていました。
ただK様はダブルのスーツを作る事に対して最後まで、
「今、自分がダブルを着てもいいもんだろうか」と悩まれていました。
K様は、スーツだけでなく全てのファッションにおいて、流行を取り入れるのが早いとてもお洒落な方なのですが、デザイン決めで悩まれていました。今回ダブルで作られたのは、何も流行を人より早く取り入れる為ではなかったからです。
いつもはズバッとお決めになるK様ですが、今回悩まれたその心とは・・・
K様の中ではダブルのスーツは特別な意味合いがあるそうです。流行だからダブルを着る、という単純な物ではなく、男としてダブルのスーツを着こなすには、それなりの気構えだとか、人生経験だとか、男としての円熟味であるとか、そうゆう物が必要で、簡単には手を出したくない・・・というお考えです。私もダブルは大好きで時々ですが作ります。でも以前の様に何も考えずにホイホイとは作れなくなっています。K様が仰る様に私の中でも何かが引っかかっていたのだと思います。
こんな事を書くと、「ダブルのスーツって難しいの?」なんて思われると、ダブル推進委員の私としても困ってしまうのですが、ダブルのスーツには潜在的にそうゆうイメージがある事は否定できまないような気がします。
とまぁ、難しい話はこれぐらいにして、完成をご覧頂きたいと思います。
あっと、その前に一つだけご了承ください。上衣がトルソーにはタイト過ぎてフロントの釦が止まっていません(笑)。いざ撮影というときに気づきましたので、そのままいかせていただきました。(探せば合うトルソーがあったと思うのですが、私のずぼらです。ご勘弁を。)
どうですか? カッコいいでしょう(いつもの決まり文句ですが・・・笑)。
生地は、Martin Sons(マーチンソン)の400グラムのフランネルです。ストライプの出かたと霜降りの感じがとてもカッコいいです。正にダブル向けの素材といった感じです。
デザインは、胸ポケットはバルカにせず、袖釦は重ねず少しフレアー気味にして、ウエストの絞りは強調し、ゴージラインは高めに、衿はボリュームを持たせ、袖付けはロープドショルダーで、腰ポケットはスラントポケットにしています。といった感じです。はぁはぁ(笑)。
K様の出来上がりを書いていて、
「この冬が終わるまでにダブルのスーツを作るぞ!」と決意を新たにしました(笑)。K様の基準からすれば、まだまだダブルを着るに値しない私ですが、そうなりたいという願いを込めて作る事にしました。
P.S:次回は、”ダイエットのその後” を書こうと思っています。お楽しみに!!
かつ店
2008年11月23日
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