先日、休日に車をぶらーっと走らせていると、新型フェアレディーZ(Z34)が展示してある日産のディーラーの横を通り過ぎました。
「おっ、新型Z!、カッコいい」と思った瞬間Uターンをしていました。
(車の好みはいろいろですので、そのことに関しては書きません・・・笑)。
「Zのパンフレット下さい!」と店に入るなりそう言うと、世のなか車が売れていない云々の最中とあってか、冴えない表情の販売員が出てきてパンフレットをホイと差し出してくれました。それでも一通りの説明をしてくれました。
驚いたことに、私にはすごくZがコンパクトになり、随分変わった印象を受けたのですが、全長は僅かに6.5センチしか短くなっていないとのことでした。
家に帰って計算してみました。
Z33が全長4315ミリで、Z34がそれより65ミリ短くなって4250ミリ。率にして1.5%!!
「えっー、たった1.5%でこんなに雰囲気変わのる?」と驚いてしまいました。
「1.5%、1.5%・・・」呪文の様に頭の中をその数字が駆け巡っています。
ふと我に返り、身近なところでその比率を当てはめてみました。
「たとえば上衣の着丈が75センチとして、その1.5%は・・・んっ、約1センチ・・・・・・1センチかぁ・・・」私はうなだれました。
仮縫いで上衣丈を1センチ短くするかどうか、三面鏡でじっくり見られて悩みに悩まれるお客様もおられます。1日では決まらず日を変えられる方もおられます。
そんなお客様のお気持ち、わかったつもりでいました。でもどうも足りなかったようです・・・。私がZで感じたくらい、お客様は同じようにスーツで感じていたんですね。すいませんでした。
でも気付けてよかったです。マンネリ化すると自分ではやっているつもりになるんですね。怖いです。
ひょんな事から、わずか1.5%の重要性を考えさせられた1日でした。
かつ店
2008年12月21日
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1.5%ってなにげに凄いんですよね。
着丈で1cmだったら
自分の服をオーダーする時も凄く迷う数値です何時も更にベストのバランスが存在するんじゃないかと仮縫いの時に
頭の中でイメージ膨らましますがなかなか
難しいです、カッターさんや桂さんと私の頭の中で描いたイメージのバランスやラインの意見が一致した時はお客としても達成感が
あります。
シャツの衿を40cmとすれば1.5%は
6mmですポイントの長さや衿腰の高さ
6mm変えれば衿の雰囲気かなり違いますね
靴の場合は全長30cmとしたら1%の3mm
変われば印象がガラリと変わります、
木型のノーズを3mm伸ばしたり
2〜3mmの型紙修正が靴の
全体のバランスに及ぼす影響は凄いです。
自分の靴をS氏にビスポークしてもらった時は
1.8と2.0mmのパンチングの大きさでマジに
2週間位寝不足になるほど悩みながらイメージを膨らましました
やはり小さい物になるほど印象が変わる数値が
シビアになっていくような気がします
TSさんはビスポークシューズでかなりこだわられたのですね。
こだわる箇所は人それぞれですが、そのことをしっかり形にするのが受ける側の責任だと思っております。
何においても、デザインとサイズのバランスを取るのってほんと難しいですね。
かつ店