先日、お客様よりお電話が有り弊社でお求めになったジャケットではないのですが、”本切羽のボタンの並びが汚いので直して欲しい。”とご依頼がありました。一度見させて下さいとお答えしますと、すぐにご来店され見せていただきました。うかない顔でご来店されたので相当気になっていらっしゃるなぁとすぐに分かりました。
お話を伺うと、買ったジャケットをリフォーム屋さんで本切羽にされたそうです。その時にボタンを重ねずに、突き突きにして欲しいと注文されたそうですが、出来上がりが微妙に重なっており、しかも右袖と左袖の感じも違うのです。確かに左右の袖のボタンホールの間隔が違います。
(写真は袖ボタンを突き突きにした弊社の仕様)
そこで、私どもの方でボタンが重ならないように穴をかがり直して欲しいというご依頼です。ボタンホールのかがり直しは時々あるお直しなのですが、いったん開けてしまった穴をかがり直しでづらすことは出来ないのです。お客様にご説明いたしましたが、納得できないご様子でした。何とかお役に立てればと思いましたが、ご期待に沿う事が出来ませんでした。
今は袖ボタンを重ねることが多いのですが、突き突きにされたり、間隔を開けることもあります。それぞれ袖口の表情が変わってきます。改めてディテールの大切さを感じさせられた出来事でした。
2006年12月21日
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