今日は、京都にお住まいのN様にご注文をいただきました、シングルピークのジャケットを、ご注文時から仮縫い、そして出来上がりまで流れに沿ってご紹介させていただきたいと思います。
まずはこの画像をご覧ください!!
N様がご自身で描かれたジャケットのスケッチと衿とポケットの型紙です。
(画像はぼかしてあります)
このスケッチを見させていただいた時、最初「わっ、すごっ!」とビックリしましたが(笑)、じっくり拝見させていただくと非常にわかりやすく、的を得ていて、N様のお考えのジャケットのイメージがとてもよく伝わってきました。
全体のイメージを伝えるためだけでなく、実用を考えてディテールをデザインされていました。
「かなり考え込まれたのですね!」とお聞きすると、
「はい!」と力強いお返事でした(笑)。
続いて仮縫い時の画像です
(ぼけてしまいました・・・謝)
まずは全体のイメージを確認していただきます。
以前にもお作りいただいておりましたので、サイズ感やシルエットは特に問題はありませんでしたので、徐々に細かい部分をつめていきます。
画像は胸ポケットの型、角度をシーチングを張り替えながら確認させていただいている所です。
フラット過ぎたので、少し角度を付ける事にしました。
あと、衿のカーブの具合、ボタンの位置、ポケットの位置などを確認修正していきました。
最後に出来上がりの画像です。
袖付けはかなりしっかりとロープドショルダーにして欲しいとご希望がございました。
しっかり盛り上げました!
実はこの内ポケットかなり傾斜がついています。この方が使い勝手がいいからとN様のアイデアです。
(使わせていただきます・・・笑)
”タイトに” というご要望でしたので、背中もピッシャリとつけさせていただきました。
ウエストでくびれて、ヒップにかけてふわっと被さるようにとのご要望でした。
遊び心も入れています!
一番上のボタンホールはねむり(穴を開けていません)にしています。
今回、N様は出来上がりのイメージをしっかりとイメージされていましたので、どれだけそのイメージに近い服作りができるか、というのが課題でした。
出来上がりましたジャケットはN様に気に入っていただけましたが、私自身仮縫いと本縫いとでのちょっとしたイメージのづれで気になる点がございました。その旨を申し上げると、
「それもまたビスポークでしょ、そんなに完璧にはいきませんよ、次回に活かしましょう!」
と暖かいお言葉をちょうだいしました。
ありがとうございまいた、精進いたします。
裁断士から縫製職人へのイメージの橋渡しの難しさをあらためて感じ、その反省を今後の服作りに活かせていきたいと思います。
かつ店
2009年10月19日
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コメントありがとうございます。
このジャケットのお仕立ては、
ロイヤル仕立て(ハンドメイド)です。
かつ店