何かいかつい題になってしまいました(笑)
最近車を運転していると、高齢者向けの施設やサービスの車をよく見かけるようになりました。普段あまり気にしない私も”高齢化社会になりつつあるのだなぁ”と実感するようになりました。高齢者向けのビジネスも盛んな様ですね。
先日、車で街中を運転している時の事です。私が走っている車線は渋滞していたのでのろのろ運転でした。私の車は信号のない横断歩道の前で止まりました。するとお母さんが後ろに子供を乗せた自転車で横断し始めました。半分程横断した時に反対車線から車が近づいてきました。当然私はその車は一旦停止すると思いました。たぶん自転車のお母さんもそう思ったのではないでしょうか。その車は一旦停止することなく、スピードを落とす事もなく走り去っていきました。お母さんの自転車は子供を乗せたままよろめき倒れそうになりました。私は振り返ってその車を見ました。車の後ろに近所の高齢者施設の名前が書いてありました。
話は変わりますが、私は服に携わる仕事をしています。天職とまでは思っていませんが服は好きです。特に職人さんに縫っていただいた服はたとえ古くなっても捨てる気にはなれません。自分なりにいろいろ考え、職人さんに形にしてもらた服をサイズが合わなくなったから、デサインが古くなったからといってポイと捨てる気にはなれないのです。よくお客様はお直しをお持ちになられた時、”古い服で申し訳無いのですが・・・”と言われます。でも私達にとっては、大切に着ていただいているという事はとてもありがたいことなのです。
話をもとに戻します。私は服の世界で仕事をしていますが、この世界で仕事をするに当たっては服が好きということが最低条件になるように思います。人の命を預かる仕事の人は、人にやさしくあるということが最低条件ではないかと思います。もしその車の運転手から”自分のお客さんにはやさしくしていますよ”という答えが返ってきたとして、そんなの信じられますか?
これから増々高齢化社会が進み、高齢者向けのビジネスもより盛んになると思います。そんな中、今回の出来事は憤りと不安を感じ、また高齢化社会のことを少し真面目に考えさせられた出来事でした。
かつら
2007年03月04日
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