2010年10月16日

シリーズ!オリジナル ”オーダーPea Coat(ピーコート)”Part4!!

いよいよ今回より『オリジナル・ピーコート』のご紹介です!!

まずは『オリジナル・ピーコート』の『基本スタイル』をご紹介させていただきます。

「んっ、『基本スタイル』って?」

そうですよね、実は私どもがロイヤルクラスで、このような言葉を使わせていただくのは初めてなのです。

この『オリジナル・ピーコート』の縫製は、当店の職人によります丸縫いのハンドメイド仕立です。マシンメイドではないんですよ(今回は独特な型紙を使用し、アイロンワークで立体的な衿やドレープを作り出す必要がありました。残念ながら工場縫製では我々が理想とする雰囲気を再現することができませんでした)。

「じゃ、ハンドメイドなら何でも自由がきいて好きなことが出来るんじゃないの?」という声がきこえてきそうですね(笑)。

確かに、それも可能です。

しかし、今回この取り組みを始めたのは、序章でも書かせいただいたように、はっきりとした目標があったからなのです。

そしてその思いを形にし、『オリジナル・ピーコート』を作り上げました。わがままに聞こえるかも知れませんが、この『オリジナル・ピーコート』のデザイン、バランスは必然性があってこの最終形に集約されました。
T.Sさん、裁断士を交えた初めの打ち合わせの段階から、色々な裁断の切り口を検討し、ダーツの入れ方ひとつをとっても、全員で検討検証していきました。
そしてこの最終形が、当店が考える適度なドレープを持った『大人のピーコート』を作る上での基本形だと行き着き、当店の『基本スタイル』としてご提案させていただく次第です。

『基本スタイル』を大切にしながら、お客様のご要望をお聞きし、必要に応じて改良、ご提案できればと思っております。

このように書きますと、何だかデザイン面で全く自由が無いような感じがしてしまいますが、そんなことはないんですよ(笑)。

例えば『Part2・3』のT.Sさんの場合、マフポケット(ウエスト部分にあるタテのポケット)を付けず、腹部のドレープを効かせる為にダーツを入れています。ポケットも少しスラントにしておられます。
一方『オリジナル・ピーコート』の基本スタイルは、マフポケットを付け、そのかわり胸ダーツは無しという仕様です。
衿型に関してもT.Sさんのピーコートは長身(肩幅や胸幅が広いので)それに負けない大きめで少しシャープでモダンな感じに、そして当店のサンプルはベーシックな雰囲気に仕上げています。

裾のフレアーに関しましても、T.Sさんとサンプルではサイドに変化があります。このような少しのラインの変化で雰囲気はかわり個性が出せるのが既成品にはないオーダー・ピーコートの面白いところであります。

もちろん『肩はエボレット付きが良い』とか『パッドやたれ綿の入った構築的な肩が好きとか』『ボタンはやっぱり8ボタンが良い』などお好みが有る場合はサンプルを羽織って頂いたりしながらご説明させていただきますのでご安心下さい。
このように、お客様のご意向をお聞きし、可能な限りバランスを取りながらデザインを決めていきます。

それでは『オリジナル・ピーコート基本サンプル』の概要をご説明させていただきます。

まず素材ですが、『Part2・3』のT.Sさんのピーコートと『オリジナル・ピーコート』では、違う素材を使用いたしました。

T.Sさんがオーダーされたのは、当店がイギリスのミルに別注して取り寄せました、835g/mという超ヘビーウエイトのメルトン地です。

そして『Part4』でご紹介させていただきます『オリジナル・ピーコート』はそれよりも約100g軽い国産メルトン地です。(オリジナル・ピーコートに関しましては、どちらの生地も羽織れる製品見本をご用意しておりますので、どうぞオーダー時のご参考にされて下さい。)

サンプルのデザイン、パターン作りにおいては、『曲線』『柔らかなデザイン』『どなた様でもお召しやすい中庸な衿のデザイン』『子供っぽくならない打ち合いの深さやVゾーン』等を非常に重視いたしました。

835g/mというヘビーメルトンを使用すると、シルエットを考えませんとややもすると無骨な仕上がりになってしまいます。軍隊が使用するならいざ知らず、タウンユースとしての『ピーコート』ですので、見た目の柔らかさも大切にしました。

サイジングに関しましては前回のT.Sさんの着用写真をご覧頂いてもわかると思いますが、『ゆる過ぎず』『タイト過ぎず』を基調に考えています。『大人のピーコート』には適度な余裕量が必要と考えますが、不必要なオーバーサイズは洗練された雰囲気にはならない場合がありますのでジャストサイズをオススメさせて頂きたいと思います。

着丈に関しては、もし中にジャケットをお召しとお考えの場合は、上着の着丈+1〜2センチ、つまりぎりぎりジャケットの裾が見えない位の長さを基本的にご提案させていただきます。軽快な短い着丈をご希望の場合は、体型を見ながらデザイン・バランスが崩れない範囲でご提案させていただきます。

正面からの画像です。
ボタンの止め方、衿の立て方によってイメージが変わっていくのをご覧下さい。

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左:ウエスト部には『マフポケット』を付けています。この中はちょっとした工夫がされていてとっても温かです

右:第一ボタンを開けると、下衿のロール感が楽しめます

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左:衿を少し立たせています。実際の場面ではこの着方が一番多いのかもしれませんね

右:さらに第1ボタンを外すとまた違った雰囲気になります

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左:ストールを巻いて、少し斜めからのショットです

中:第一ボタンを外すと、柔らかいイメージになります

右:先ほどより、少し多めに衿を立たせています。袖は極力細いデザインにいたします

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左:『チン・ウォーマー』をとめ、完全防寒スタイルです。形だけでなく実用に耐えうる設計になっています

中:『マフポケット』の玉縁の巾も見た目を左右します。細くすればシャープに、広げれば少しカジュアル感が増します

右:『チン・ウォーマー』を付けたまま衿を下ろすと、これもまたいい感じです!

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裏地はもちろんこの写真以外にも、沢山のサンプルの中から無地物・柄物等お好きな物をお選びいただけます。

腰ポケットのデザインも変更が可能です。
『オリジナル・ピーコートの基本サンプル』はまっすぐにしていますが、T.Sさんのように少しスラントにされたり、また『パッチド・フラップ』などもお選びいただけます。

ボタンの『形』『サイズ』にもこだわりました。基本は1着に5種類の水牛ボタンを使用しています。
もちろん、「ピーコートはやっぱりアンカーボタン(いかりのマーク)だ」とのご希望がございましたらご変更が可能です。メタル素材のアンカーボタン等もご用意しておりますのでお申し付け下さい。

次回『シリーズ!オリジナル ”オーダーPea Coat(ピーコート)”!!』はいよいよ『最終回』です。

素材を変え、イメージをガラッと変えて作りました『オリジナル・オーダー・ピーコート』をご紹介させていただきます。

また、最後に”お得なお知らせ”もご用意しておりますので、どうぞ最後までお付き合いくださいね!!

お楽しみに!!
posted by Tailor KATSURA at 16:06| Comment(0) | TrackBack(0) | コート
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