今日は『エンジニア・ジャケット』の出来上がりをご紹介させていただきたいと思います。
元来エンジニア・ジャケットはワークジャケットとして”現場の男の服”でしたので、ここでご紹介させていただきますジャケットは、テーラード風エンジニア・ジャケット(?)、もしくはエンジニア風テーラード・ジャケット(??)と言ったほうが良いのかも知れません。
素材:MAGEE(マギー) Donegal Tweed 100%Lambswool
ウエイト:490g/m
色柄:茶系ネップヤーン
仕立:ロイヤル(ハンドメイド)
O様よりこのエンジニア・ジャケットをご注文いただいた時に、いくつかご要望がございました。
その中でO様には最重要で、私どもにとっては最も難しかったものが、「くったりと仕上げて欲しい」というご要望でした。
このエンジニア・ジャケットはハンドメイドでお作りさせていただいたのですが、縫製職人にただ「くったり感をだして縫って下さい」と言っただけではO様の意向は伝わりません。
職人に参考画像を見せながら、お客様のご要望をかみくだいて具体的に説明していきます。
芯地も普段スーツに使う物とは全く違ったものを使用しています。
スーツには使う技術や行程をあえて外したものもあります。
ステッチのテンションの掛け方や、仕上げの仕方なども細かく打ち合わせします。
(こういう細やかな打ち合わせが出来るのもハンドメイドの良さの一つだと思います)
もし職人に何も言わずに縫い上げてもらったら、間違いなく綺麗なジャケットが出来上がってきます。普段はそれで良いのですが、こういったカジュアル味の強いアイテムは、ただ綺麗なだけでは雰囲気がなくなってしまいます。
簡単なようですけど、難しいんですよ(笑)。
裏地も通常スーツで使うキュプラなどは使わず、綿の裏地にしました。
(内ポケットの口を少し斜めにして使い易くしています)
シルエットはウエストを絞らず、着丈はスーツより短めにさせていただきました。
袖はあえて筒袖をやめ、袖釦を2個付け、本切羽にしています。
この生地は、以前ブログでご紹介させていただいたマギー社の610g/mのツィードですが、この素材なんかもエンジニア・ジャケットに良いと思います。
ツィード素材って楽しいですね!!
かつ店
2011年12月11日
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