お客様にご協力をいただきましてシリーズでお届けしておりますF様の中縫いを先日行わせていただきました。
ご遠方からお越し頂いていることもありドキドキの中縫いでしたが、ほぼ2回目の仮縫いの修正事項はクリアしておりホッといたしました。とは言え本縫いでさらに完成度を高めなくてはいけませんのでまだ気を抜く事は出来ません。
前回(2回目の仮縫い時)から中縫いまでに修正した点を整理させていただきますと、
・2回目の仮縫い時に思いきって鎌を浅くしたため右の前ダキ(正面から見て左側)にシワが出てしまいました。中縫いでは鎌の深さを修正いたしました。
・衿の返りをソフトにし”立ってくる感じ”を注意し縫製いたしました。
・衿巾が3ミリ細く上がっていましたので修正いたしました。
・左の肩甲骨が右に比べ出ている為、背にシワが出ていたのを修正いたしました。
・後ろダキが少し余り気味でしたので少し詰めました。
・下袖を修正し機能的にF様のご要望から逸脱しない範囲で後ろからの見た目がよくなるように修正しました(しかしこれはまだ修正量が足りませんでした)。
以上が主な修正事項です。
それでは画像をご覧にいただきながらその変化をご説明させて頂きたいと思います。
前回出ていた右ダキ(正面から見て左側)のシワが無くなっているのをご覧いただけると思います。F様のご要望どおり鎌はギリギリまで浅くしてあります。前回より鎌を数ミリ修正いたしました。
衿の返りのロール感と”立ってくる感じ”、この部分は本縫いでも十分気を付けて仕上げていきます。
フロントは”ボタンを止めると少し引かれジワがでるくらいで”とのご要望がありましたのでそのようにさせていただいていおります。
背部において2回目の仮縫い時に出ていたシワがほぼ消えたのをご覧いただけると思います。本縫いではさらに微調整し職人にしっかりくせ取りをするよう指図いたしました。
今回袖を見た目と機能性を両立させる方向で修正させていただいたのですが、見た目を考えると少しその量が足りませんでした。機能性を重要視されるF様のお考えを汲んでの修正だったのですが、もう一度F様とこの点をどう進めていくかお話させて頂き、見た目も考慮した修正を加える事になりました。少しお時間をいただき、修正した袖を付け直し、機能的に問題がないかF様にご確認して頂きました。特に問題は無いと言う事でしたので、本縫いでは見た目も重視した修正を加えていくことになりました。
画像では左の袖が修正を加えたものです。右袖付けに比べ綺麗になっているのがご覧いただけると思います。本縫いでは袖の太さも少し細くしていきます。
(仮縫いでは、お客様がお時間に余裕がございましたら可能な限りその場で修正を加えご確認していただけるようにしています。)
いかがでしたでしょうか?中縫いの雰囲気を少しでも感じて頂く事ができましたでしょうか?
余談ですが、今回写真を撮ることの難しさを感じました。たくさん撮ったのですが、ピンぼけやら何やらで使える画像は数点でした。もう少し分かりやすい画像があればなぁと反省しています。次回に向けて撮影の腕も磨いておきます(笑)。
次回はご納品時の模様をお届けしようと思っています。
お客様に出来上がりを気に入っていただけますように、最後の詰めをしっかりしていきたいと思います。
かつら
2007年09月20日
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今回も袖の修正をその場で実行していただき、
左右比べさせていただいたのですが、袖をいじることで→バスト部分の重心が上がり→ウエストのシェイプがキュッ!と締まったのには驚きました!中縫いでさらにここまで調整が出来るとは・・勉強になりました!
全然迷惑ではありませんよ。
お客様にお時間に余裕がございましたら、可能な限りその場で修正を加えご確認していただけるようにしていますので、特にfさんは遠方からご来店いただいていますので、、、。
出来上りは来週になっておりまが、お楽しみにお待ち下さい!!