今回は、当店の『Custom Special(カスタム・スペシャル)』仕立について、前述の『カスタム』仕立と比較してご説明させていただきます。
『カスタム』仕立は、前述のように上衣・パンツともにマシンメイド(工場縫製)になりますが、『カスタム・スペシャル』は、上衣のみをハンドメイドで仕立て、『上衣はハンドメイド・パンツはマシンメイド』と上下の縫製ランクを変えて組み合わせたお仕立になります。
この『カスタム・スペシャル』仕立は、「パンツはマシンメイドでいいけど、上衣はしっかりハンドメイドで作りたい」というお客様のご要望から生まれた縫製システムです。
例えば夏場など、通常は『ロイヤル』(上下ともハンドメイド)でお仕立をされているお客様が、パンツが傷みやすい季節は、パンツの縫製をマシンメイドにして(コストを抑え)、その分2パンツにされるお客様もおられます。
また『カスタム・スペシャル』は、『カスタム』からのステップアップとして「ハンドメイドで一度作ってみたいけど、まずは上衣だけハンドメイドで試してみたい」、といったご要望にもお応えするシステムであります。
その他、お客様のご要望に対して十分にご満足していただける仕上がりにする為に、当店側から『カスタム・スペシャル』をお勧めさせていただくケースもございます。
以上、当店の『ス・ミズーラ』『カスタム』『カスタム・スペシャル』『ロイヤル』の4つの縫製システムをご説明させていただきました。
それぞれのシステムにはに特徴があり、お客様の目的に合わせてお作りいただけるように4種類ご用意させていただいております。
また各システムとも商品改善のために、縫製付属の変更やマスターパターンの微調整などを必要に応じて行っております。見た目、着心地が変わるものではございませんので予告無く変更することがございます。その点はどうぞご了承お願いいたします。
以上10回に分けまして『一般的なオーダースーツのシステムの概要』と『当店のシステムの概要』を書かせていただきました。
この後、オーダースーツの一般的な『オーダー時の流れ』『採寸』そして『リフォーム』についてまとめたものを、初めてオーダースーツを作ろうとお考えのお客様のご参考になるように書かせていただく予定です。
そしてその後、これで前編は最後となりますが、オーダースーツに対するちょっとしたコラムを書かせていただく予定です。
以上で前編を終わりとさせていただき、後編では『よくあるお客様からのご質問』にお答えする形で進めさせていただきます。
文字が多くて恐縮ですが(笑)よろしくお願いいたします!!
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ロイヤル仕立て(ハンドメイド)には、レギュラーとスペシャルがございます。
通常はレギュラーですが、おおざっぱな言い方になりますが、お客様の特別仕様などにより職人の手間(縫製時間)が増えた場合スペシャルにさせていただく場合がございます。
よろしくお願いいたします。
例えば一例として、上衣のステッチの仕様において、
総ステッチ仕様(通常のステッチにプラス、背中、袖、肩線、フロントダーツ、背脇にも入れる)にしますと、ロイヤル仕立てにさせていただいています。