2012年07月15日

2012お仕立説明 Part15『スーツ着用の意味を考える』

『クール・ビズ』がすっかり定着し、『ノータイ』が社会的に認められるようになり、夏場のビジネスマンの姿はすっかり様変わりしてしまいました。

半袖シャツにノータイ姿。鎧と兜を取られてしまった武士ようで、何だか気が抜けて見え、寂しい気もします。

会社によっては「×月×日からネクタイは禁止」という厳しいところもあるようで、「実はちょっと困っているんです・・・」というお客様もおられるのも事実です。

それは単に「何を着ていったらいいか分からない」とお困りなのではなく、仕事にスーツを着て行くことがお客様のリズムであり、そのリズムが壊されてしまうのが困るということなのです。

スーツには『ON(緊張)』と『OFF(リラックス)』を上手に切り替えてくれる、『スイッチ的な役割』があると思います。

スーツを着ることで気分を仕事モードに切り替え、家に帰りスーツを脱ぐことによってリラックスする。
緊張があるからリラックスできる。リラックスできるからまた緊張することができる。
『緊張』と『リラックス』の上手な切り替えです!

そのリズムを強制的に断ち切られると「困ってしまう」となってしまうのです。

確かに夏の大阪はクソ暑いです(笑)。「ネクタイなんかしてられるか!」という気持ちもよくわかります。

しかし行き過ぎると本来のスーツの意味がなくなってしまいそうに思います。楽な方へと進んでいくと、後戻り出来なくなってしまいますので、ちょっと不安に思ってしまいます。

『半袖シャツにノータイ姿』、これはどう見てもリラックスした姿にしか見えないのですが・・・。
いかがなものでしょか?

スーツには気持ちを奮い立たせてくれる力があると思います。それが誂えたスーツならなおさらです。

スーツに着替え、ネクタイのノットを”キュッ”と締めて気合いを入れる。気持ちを”オン”にするいいスイッチだと思います。

昨今の社会的状況もありますが、夏場も可能な限りがんばって(笑)スーツを着ませんか!
posted by Tailor KATSURA at 10:57| Comment(0) | TrackBack(0) | クラス別お仕立説明
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/57056170
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック