2008年04月15日

ツキじわお直し無事ご納品!!

3/16のブログでご紹介させていただきました、富山からお越しのT様のご新調とお直しを先日納めさせていただきました。

ご新調の方は、仮縫い時に大きな問題はありませんでしたので、微調整をし、仕上げさせていただきました。出来上がりも特に問題なくT様にOKをいただきました。ただ両腕をいっぱい前に出した時に肩甲骨の間に少し引かれじわが出ました。この辺りをどうするか2着目以降の課題となりました。

お直しは他店様のスーツでしたが、可能な限り修正させていただきました。見た目の嫌なシワは無くなりました。

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そしてT様より新たに他店様のスーツのお直しをお預かりしました。こちらは全体的にサイズが大きかったので、上着とパンツのシルエットを調整させていただくことになりました。

皆様も、他店様のスーツのお直しでも遠慮なくご相談いただけたらと思います。サイズやシルエットをお直しすることでスーツは全く違った感覚のものに生まれ変わります。

かつ店
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2008年03月31日

当店初、”富士山ポケット”!!

今日は、スーツのディテールでちょっとおもしろいものをご紹介させていただきたいと思います。

静岡県にお住まいのお客様からご注文をいただきましたスーツのディテールなんですが、なんとタバコポケットを富士山の形にしました。

静岡県と言えば、富士山!!(お茶もありますが)ということで富士山ポケットです!!

しかも富士は富士でも夕日に染まる真っ赤な”赤富士”です(笑)。デザインは富士に雲がかかっているイメージです。

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実はこの”赤富士”は2作目で、1作目は裏地と同色にしたために富士山が目立ちませんでした。そこで今回は”赤富士”にしました。(共に仕立は職人が縫製いたしますロイヤルです。)

お客様もひょっとすると初めは洒落のつもりで”こんなのできないかなぁ”と仰ったかもしれないのですが、”できるとおもしろいなぁ”と思い職人に相談しますと”やってみましょう”と力強い返事がありました! でもデザイン画を職人に渡したのですが、どこまで忠実に再現出来るかは疑問でした。しかし職人が上げてきた見本は”すごい”の一言でした。スタッフみんなで”すげぇ〜”と合唱しました。

お客様にもとても喜んでいただけました。ディテールでこのようなことをするのは当店では珍しいのですが、これを期に・・・なんて思ったりもしています(笑)。

ちなみにこの”赤富士”はお客様専用の止め柄となります(笑)。

かつ店
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2008年03月17日

新毛芯使用サンプル出来上がり!!

ブログでご紹介させていただいておりました、新毛芯を使用した私のサンプルが出来上がって参りましたのでご紹介させていただきたいと思います。

毛芯の素材を見た時はちょっと重くなるかな?と思っていたのですが、着用した感じではあまり変わりがありませんでした。

胸のドレープを出そうとするがためにパンパンに張った毛芯を使用すると着心地も固くなり、重く感じてしまいます。ドレープもちゃんと出せて、着心地に影響がでないそんな毛芯が理想です。

裁断士(パターンナー)、職人と今週の土曜日の技術会議(ちょっと大袈裟な名前ですね・・・笑)で採用するか決定いたします。私的には密かに”合格!”と思っています(笑)。

セルフタイマーで撮った出来上がり画像です。(私って出尻ですね・・・笑)

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パンツはハイバックです。

ピンクのストライプに合わせて春っぽいピンクの派手なネクタイをしています。

最近暖かいので気分はもう春です(笑)。

かつ店



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2008年03月14日

”仮縫い”の意義!!

最近、ご新規のお客様で””きっちりと仮縫いをやってみたい”というご要望が多くなってきています。

お客様が今まで作らていたテーラーさんが、仮縫いが出来なかったり、お客様のご要望を仕上がりに反映出来なかったりした経験から、”今度はきっちりとした仮縫いを付けて”自分の思っているスーツを、作りたいというお考えです。

若い方でもしっかりとしたお考えをお持ちの方もおられ、"たいしたものだなぁ”と関心させられます。

当店はご新規のお客様には仮縫いをお勧めしておりますが、その理由の一つに、言葉では伝えきれない部分を仮縫いを通して意思の疎通をはかりたいと考えるからです。(なかなか言葉だけでは伝わらない部分があるんです、難しいです)

例えばお客様の、”タイトに作って欲しい”というご要望があったとします。店側は自分たちの考える”タイト感”で裁断します。出来上がったスーツをご試着していただくと、”もっとタイトにして欲しかったんです・・・”というような感じです。お客様が考える”タイト感”と、店側が考えた”タイト感”がずれていたためにおこった失敗です。

このずれを解消するために、仮縫いが有る無しにかかわらず、一度お客様のイメージに近いサンプルを羽織っていただき、お客様がどのように感じたかを聞かせていただいています。ダメな場合は違うサンプルを羽織っていただき、そしてその作業を繰り返しお客様の”タイト感”を理解します(タイト感を例に取った場合)。

この作業を仮縫いと唱ってるテーラーもありますが、私はこの作業は決して仮縫いではないと思っています。あくまでお客様と意思の疎通を図るための1つのプロセスだと思っています。仮縫いはやはり、お客様ごとの型紙で裁断されたものによる着せ付けであると思います。

そうして出来上がった仮縫いで、お客様が出来上がりをイメージすることができ、さらに細かい微調整をすることが出来れば仮縫いは成功で、イメージ通りのお洋服が出来上がってきます。

そしてイメージ通りのスーツが出来上がってくれば、2着目以降は仮縫いが無くても完成度の高いスーツが出来上がります。

かつ店
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2008年03月06日

オーダースーツの定義について!!

何か仰々しいタイトルになってしまいましたが、気軽に読んで下さい(笑)。

先日Y新聞にオーダースーツに関する記事が載っていました。内容はイージーオーダーとパターンオーダーについてでした。

その中でイージーオーダーとパターンオーダーの定義の説明が載っていました。

以下その内容をそのまま記載いたします。

パターンオーダー
”既製服をベースに、身の丈や、袖の長さなど、基本的なサイズを調整できるオーダーメードの手法。裏地の生地や、ポケットや袖口などの細部のデザインも選べるものが多い。採寸は、肩幅など基本的な部分だけ行う。”

イージーオーダー
”フルオーダーと比べて、仮縫いなどの行程を省いたり、簡略化したオーダーメードの手法。生地などの選択肢が幅広く用意されているのが一般的で、体の各部位を細かく採寸するため、様々な体形に合わせやすい。”

とありました。おそらく一般的にはこのような説明になるのでしょう。

皆さんはこう説明されて違いがわかりますか。難しいですよねぇ(困)。

お店によって、この説明が違っていたり、曖昧だったりするので、消費者の皆さんが”???”となっておられないかが心配です。

というのは初めてご来店いただいたお客様に”このス・ミズーラはイージーオーダーですか?”とか”パターンオーダーですか?”と聞かれることがよくあるのです。お話をしている内に”お客様、かなり混んがらがっているな”と感じることがあります。(ひょっとすると私の説明が下手なのかもしれませんが・・・苦笑)

例えば当店の”ス・ミズーラ”は
・ファクトリー縫製です
・スタイル見本があり、スタイル重視ですがシルエットの変更は自由です
・職人が裁断します
・仮縫いが出来ます
・全ての補正ができます
・ゴージの角度など一部変更出来ない所があります
・細部の仕様は細かく選べます
・フルオーダーでもありません

さて当店の”ス・ミズーラ”はイージーオーダーでしょうか?それともパターンオーダーでしょうか?(笑)。

パターンオーダー的要素もあるし、イージーオーダー的要素もある、フルオーダーに近い部分もありますし・・・。混んがらがりますよね。

私は、オーダーをイージー、パターン、フルの3つに分類することにちょっと無理があるように思います。それぞれメリット、デメリットがあり、各お店がいろいろ工夫を凝らして独自のオーダーシステムを作り上げているのですから、中間的なオーダーシステムがあって当然なんです。すぱっとこの3つに当てはまるとは限らないんです。

ですからお客様におかれましては、あまりオーダーシステムの名称にとらわれず、しっかりとそのお店のシステムを聞き自分が望む事を伝え、”何が出来て何が出来ないのか”を店員から聞くことが重要だと思います。また例え”当店はフルオーダーです”と言われてもしっかりその内容を聞き、オーダーする前に不安材料は無くしておくことが大切だと思います。後でトラぶって嫌な思いをするのはイヤですもんね。

ちなみに当店の”ス・ミズーラ”はフルオーダーに近いが、何でもOKとまではいかないファクトリー縫製で、”ロイヤル”はフルオーダーの職人縫製です。

余計混がらがってしまったらゴメンナサイ・・・(苦笑)。

かつ店

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2008年03月02日

用語解説、”ツキじわ”!!

本日富山よりご来店いただきましたご新規のT様は、ご自身の体の癖、スーツに出る欠陥をよくご存じでいらっしゃいました。

T様曰くツキじわが出るとのことです。サンプルを羽織っていただくと確かにツキじわが出ます。

ツキじわの出る原因はいくつかありますが、その一つに怒肩があります。
体の肩傾斜より上衣の肩線の傾斜がきついため肩先が当たってしまい、衿が所定の位置まで降りて来ずに衿の後ろが浮いた状態になり、余って横じわが出ます。(説明が下手ですいません、わかりますか?)

しかしT様は極端な怒肩ではありませんでした。それよりも、前肩がひどくていらっしゃいました。
前肩とは肩先の前辺りが出ている状態です。前肩にもいろいろあって、本当に肩の前がポコッと出ている場合や、背中が丸く肩先が全体に前に突き出た状態(お相撲さんが両手を体の前で揃えて摺り足で前進する稽古がありますがその時の格好に似た感じです。変な説明ですいません・・・苦笑)などがあります。

前肩のツキじわは怒肩のツキじわとは出方が違います。人体に掛けた上衣で欠陥の再現をしてみましたがわかりますでしょうか?

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肩線上部が縄状に撚れた感じになっているのがわかりますか?T様の欠陥の出方はこちらでした。(実際はこんなにひどく無いですが説明の為に極端にしています)

ゆったりとしたスーツなら出る欠陥も出ないことがありますが、最近のタイトなスーツではちゃんと?出てくれます・・・苦笑。

裁断士とも十分確認をとっていますので仮縫いはきれいに納まると思います。

かつ店
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2008年02月28日

用語解説、”仮縫い”!!

当店に初めてご来店いただいたお客様にはお仕立てについて詳しくご説明をさせていただいているのですが、その時によく”仮縫いとはどういうものですか?”とご質問を受けます。

いつもその時には出来上がった仮縫いをお客様に見ていただき、”仮縫い”とはどういうものかご説明させていただいています。

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そこで今日は、当店のご注文から出来上がりまでの流れの中で”仮縫い”とはどういうものかをご説明させていただきたいと思います。

ご注文から出来上がりまでの流れは
・まず最初にお客様がどのようなお洋服をお望みかお伺いいたします。
 (具体的に決まっていなくてもお客様のイメージを伺いながら決めて参りますのでご安心ください。)

・生地を決め、デザインを細かく決めていきます。
 (オーダースーツが初めてのお客様には特に詳しくご説明いたしますのでご安心下さい。)

・型紙を起こし、生地を裁断いたします。

・裁断されたものを”しつけ糸”という糸で仮付けいたします。この出来上がったものが”仮縫い状態”のお洋服となります。

・その”仮縫い状態”のお洋服をお客様に着せ付けいたします。これが”仮縫い”です。

・この”仮縫い”を通じてお客様のイメージ通りのお洋服になっているかを確認させていただきます。デザインやシルエットの修正を細かくお聞きいたします。
 (この時お客様にどのように修正していくかをご説明、確認いたします。)

・”仮縫い”が終わりますと一旦すべてばらばらにといてきれいにアイロンがけいたします。

・パターンを修正し、といた生地に裁断し直します。

・本縫いにかかります。

以上がご注文から出来上がりまでの大まかな流れです。

最初にお客様がどのようなお洋服を望まれているかをお聞きしイメージを摺り合わせるのですが、言葉だけではどうしても伝わり難いものがあります。それを解消しよりイメージに近付けていく作業が”仮縫い”ということなります。

”仮縫い”とはどういうものかお分かりいただけましたでしょうか。

また何か他に、”・・・を詳しく知りたい!”というものがありましたらメールやコメントでお知らせ下さい。ブログでご説明させていただきます。
わからないものは”わかりませ〜ん”と言いますが・・・(笑)

かつ店
posted by Tailor KATSURA at 17:23| Comment(0) | TrackBack(0) | スーツ

2008年02月26日

新毛芯、試作中2!!

現在試作中の毛芯を、私(かつ店)のスーツで試してみる事にしました。

生地は”Harrisons(ハリソンズ) Fine Classics 370gms All Wool”を使用いたします。

何で今頃冬物で?
そうなんです。実は昨年の秋に自分のスーツを作ろうと生地を用意していたのですが、何だかんだのノビノビで年を越してしまいました(笑)。今年の秋まで置いておこうと思っていたのですが、毛芯のテストに丁度いいや、ってことで急きょこの生地を使うことになりました。

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せっかくですので、デザインも今までの私の路線とは違う物にしました。
最近はタイト目のスーツを作る事が多く、パンツもノータックが中心でしたが、今回は全体に少しゆとりを入れたシルエットにしています。

上衣はシングルの2釦で毛芯の特性をつかむ為に、胸にドレープを入れウエスト部分を絞ったシルエットにしています。
肩線はややコンケーブに。胸ポケットはバルカをやめストレートで。腰ポケットはスラントのチェンジポケット付き。サイドベンツ。裏地はHarrisons(ハリソンズ)の水玉柄で遊んでいます。袖釦は重ねず、つきつきにしています。もみ玉やタバコポケットは無しにしています。

パンツは1プリーツにしてインタックにしています。今までのパンツより股上を深くして、ウエストも少しゆったり目にして、後ろはハイバックにしサスペンダー仕様にしています。渡り、膝、裾幅はいつもより太くしています。ピスポケットは右のみ。脇に尾錠を付けています。

下の画像は仮縫いの時に撮ったものです。

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仮縫いをしていて ”これはいいわ!”ととても気に入り、出来上がってくるのがとても楽しみでワクワクしています。毛芯のテストの事なんか忘れてしまいそうです(笑)。

今年の秋はダブルの上衣でこのタイプを作ろうと出来上がってくる前から次の作戦を練っています。

出来上がりましたらまたブログでご紹介させていただきます。

かつ店
posted by Tailor KATSURA at 17:41| Comment(0) | TrackBack(0) | スーツ

2008年02月21日

新毛芯、試作中!!

いま新しい毛芯を試作しています。

現在当店のハンドメイド(ロイヤル、カスタムスペシャル)で使用している毛芯の全てのパーツ(台芯、肩バス、だき芯、フェルト)はベルテロ社製の部材を使用しています。

その部材を使って作った毛芯の特徴は
1、とても軽いです
2、反発力があります
3、出来上った服に良く馴染んでいきます
4、職人が扱い易いです
5、ちょっと高いです(泣)・・・笑

といった感じです。使っていてさすがベルテロ社製の部材だなぁと感じます。とてもいい毛芯なのですが、先日値上がりの知らせがあり、ため息をついていました、ふぅ〜。

今回開発しているのは、最近ご注文が増えている英国製などのウエイトのある素材や、張り腰のある素材に対してより適合性がいい毛芯です。

今メインの毛芯より少し重たくなりますが、イングリッシュドレープをより綺麗に出したりするには相性がいいです。

営業、裁断士、職人が意見を出し合って作っていくのですが、やはり最終職人がやり難ければいい服は出来上がらないので職人の意見はとても重要です。

今その毛芯を使ったファーストサンプルを作っています。モデルは私(かつ店)でございます(笑)。

出来上がりましたらブログでご紹介させていただきます。

かつ店
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2008年02月07日

生地のしわ!!

昨日ブログのコメントに前田様よりご質問をいただきました。今日はそのお返事をさせていただきたいと思います。

前田様のご質問は、ゼニアのSHANG MICRONSPHEREはハイ パフォーマンスやトラベラーに比べてしわのより易さはどうですか?、というご質問です。

生地のしわ、気になりますよねぇ。春夏素材は秋冬素材に比べてしわがより易いです。それは分かっちゃいるけどできれば少しでもしわのより難い生地を・・・というのは皆さん同じだと思います。

前田様がおっしゃるとおりハイ パフォーマンスやトラベラーそしてヘリテージはしわがより難いです。シルクが入っているとオールウールよりはしわがより易いというのが一般的な意見で、ゼニアジャパン(当店の仕入れ先です)に聞きましても、それら(ハイ パフォーマンスやトラベラー)に比べてSHANG MICRONSPHEREの方が少ししわがより易いとの解答でした。でもそんなに特別ひどいしわはよりませんよ。

当店のスタッフが昨年SHANG MICRONSPHEREで作りましたので聞いてみますと、”確かにしわはよるけどそんなにひどくはなかったよ”と言っておりました。

ただシルクが入っていますので、縫製上少し難しくなります。ピリングという縫製上のしわです。これは縫う方としては気を付けなくてはいけません。

かつ店の結論です、えっほん! SHANG MICRONSPHERE、多少しわはよるかもしれませんが、その驚異的なはっ水性は前田様を十分虜にしてくれることだと思います。

ご参考になさって下さい。

かつ店
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2007年10月04日

初めてのオーダースーツ!!

先日、20才台のお客様がご来店になり、いろいろとお話をさせていただく機会がございました。
大変参考になりました。ありがとうございました。

そのお客様は初めてオーダースーツを作られるということでテーラーを回られ、いろいろお話を聞かれていているそうです。

その中でいくつかご質問を受け、お答えさせていただきました。

こんな感じのお話でした。

お客様:”ちょっと入りにくかったです、敷き居が高そうで・・・。”

かつら:”いえいえ、そんな事は全く無いんですよ、アットホームがモットーですから(笑)”

お客様:”オーダースーツのことは今勉強中でまだよくわからないのですが、オーダースーツってやっぱりいいんですか?”

かつら:”はい、いいですよ。”

お客様:”オーダースーツのこと、全然詳しくないのですが大丈夫でしょうか?”

かつら:”はい、大丈夫ですよ。お客様とお話をさせていただきながら一緒に作っていく感じですので専門的な知識は入りませんよ。出来上ったらいつの間にか詳しくなっている、って言う感じです(笑)。”

お客様が気にされていたことは、オーダースーツを作るには多少なりとも専門的な知識、例えば専門用語などを身に付けて武装していかないとお店にバカにされたり、うまく丸め込まれたりしないかということでした。そのお気持ちほんとよくわかります。私自身、自転車を買う時そうでしたから。いろいろ下調べしてそれなりに知識をつけて・・・。後で後悔しないためにもそれはそれで大切な事なんですが・・・。

そしてその後次のようなことをお話しました。

”初めてのオーダースーツですから、一体何から初めてどうしていけばいいのか、分からない事ばかりで当然ですよ。でもそんな事はお店に任せておけばいいんですよ。専門的な事はお店がちゃんとやってくれますから。ちょっとくらい専門的な事を知っておかないとバカにされたり、うまく丸め込まれたりと・・・そんな事は絶対ありませんからご心配なさらないでください。必要なのはお客様がどのようなスーツが欲しいのかをお聞かせいただくことだけです。例えば成人式でちょっと人と違うスーツを着たいとか、就職活動で印象よく見えるスーツが欲しいとか、モテそうなスーツが欲しいとか、仕事が出来そうに見えるスーツが欲しいとか、何でもいいんですよ・・・。”
というようなお話を。

皆様にひとつお詫びをさせていただきます・・・。どうも当店は敷き居が高そうで入り難いそうです。
よく言われます。申し訳ございません。そんな事全然ないんですが、皆様に言われるので事実だと思います。
店が悪いのか、スタッフが悪いのか・・・。改善の努力をいたします(笑)。

それから最後に一言、当店はオーダースーツが初めてのお客様ウエルカムです(笑)。

かつら
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2007年07月13日

梅雨の中!

以前のブログでも紹介させていただきましたが、ゼニアのSHANG MICRONSHERE(シャンマイクロスフィア)の撥水の実験です。

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水分性のものを弾く生地という事でこの梅雨の時期に雨の日を待っていました。写真ではわかりにくいかもしれませんが、雨の日の車のフロントガラスのように玉状に弾いています。あとは、パンパンと振り落としたらノープロブレムです。

生地メーカー曰く、ドライクリーニング60回ぐらいでも撥水性は変わらないとの事ですが、そこまでまずスーツ自体がもたないと思います。

突然の雨の日などはとてもいいかもしれません!

このシャンは春夏素地で来年のコレクションにもございますが、ご興味があり秋冬物で着たいというお客様は、トラベラーという生地でマイクロスフィアを打ち出しておりますので、ご興味のある方お待ちいたしておりまーす!!
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2007年06月28日

洗い晒しのシャツ!!

最近、オーダーシャツのご注文で ”洗い晒しでカッコいいシャツを・・・”というご要望が増えています。
去年はぱら・・・ぱら、今年は時々という感じです。これがなかなか難しいんです(困)。”シワのより難い”生地とか、”アイロンがけがし易い”生地とかはそれなりにお答えするのですが、”洗い晒しでカッコいいシャツ”・・・生地選び、難しいです。

そこで自分も1着作ってみる事にしました。生地は綿70%麻30%のざっくり目の素材で色は白です。

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生地感、分かりにくくてすいません。

多少のへたり感と、適度なシワとシルエットはタイト目・・・こんな感じで。

私はイタリアンカラーのボタンダウンで作ることにしました。お客様にはおすすめしないのですがボタンホールをサックスの糸で・・・やっちゃいました、なぜかやっちゃいました。

出来上って、洗濯して、またご報告いたします。

かつら
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2007年05月16日

ロロピアーナのスーパー120'S!!

本日ご注文いただきました神戸のTさんの生地も紹介です。

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いつもはっきりしたチョークストライプ柄やピンストライプ柄をお選びいただいていましたが、本日ご来店いただいた時ピンク系のシャツがとてもお似合いでしたので、今回はチャコールグレー地にパープルピンクのカラードストライプをおすすめさせていただきました。メーカーはロロピアーナのスーパー120です。

適度なシャリ感としなやかさがうまくブレンドされた気持ちいい生地です。

裏地もストライプの色系を拾ってパープルをお選びいただきました。

肩から生地をかけさせていただいた時もとてもイイ感じでお似合いでしたので、出来上がりが楽しみですね!!



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2007年05月02日

TONIK(トニック)サンプル仮縫い!!

先日、ドーメルの TONIK(トニック)のビンテージ素材を使っての仮縫いをご紹介しましたが、そのあと2回パターンを修正いたしました。

裁断士(パターンナー)に細かい要望を伝え、バラしては修正しバラしては修正し形にしてもらっています。

当店の裁断士は要求がきつい程燃えるタイプなので一緒に仕事をしていて張り合いがあります。こちらもついついきつい要望を出してしまいます(笑)。

まだ仮縫い状態ですので胸のドレープ感やウエストのシェイプ感は不十分ですが、本縫いでは芯を職人が一から作りクセもとっていきますのでもっと立体的になっていきます。

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出来上がりましたらまたご紹介させていただきます。

かつら
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2007年03月09日

水浸け!!

先日真っ白のリネン100%のスーツをご注文いただきましたFさんの生地です。
普通のウール素材は、生地を縮ませる地のしを裁断前にしますが、コットンやリネンはぬるま湯に数時間浸け、その後乾かして半乾きの状態でプレスをして地の目を整えていきます。

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100%ではありませんが、この作業により出来上がり後の縮みをある程度防ぎます。

写真では色がでていませんが、今回の生地は真っ白ですので、かなり気をつけて作業をすすめております。
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2007年02月26日

フォーマル&ビジネス

本日ブラックスーツをご注文いただきましたHさんは、メインは披露宴でディレクターズスーツ用に上衣を着られ、その後ビジネスで上下で着られるとの事でした。

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最近は、フォーマルで使用後に仕事で着られるパターンが多くなってます。ですのでベントもいれられて、ステッチも入れて、パンツの裾もダブルにされたりして、お客様のお好みでご注文を受けます。

お客様でも完全にフォーマルスーツとして作られる方も、当然いっぱいいらしゃいます。これは、お客様自身の考え方になると思います。
フォーマルの席でベントの入ってる上衣を着て、別の人に”全然わかってないなー”と思われる可能性もありますが、本人が認識して着ていればいいのではないでしょうか?

当然、格式の高い式などでは別になりますが、、。
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2007年02月25日

衣替え!!

今日お話するのは”衣替え”と言っても季節の変わり目に行う服の入替え作業のことではありません。
一日の内に何度かスーツを着替える事です。
”そんな馬鹿な事やってられるか”と普通思うのが当然です。仕事をしていて途中でスーツを着替える、普通そんな事はできませんし、必要もありません。そんな事考えたこともないというのが大方の意見だと思います。

実は最近、一日の内の”衣替え”時々やっています。パターンとして開店から夕方まで明るめのスーツを着て、夕方から濃紺やダークグレーのスーツに着替えるというやり方です。

依然イタリアに行った時、同行していたイタリア人は平気でそんな事をしていました。多い時で3回も変えていました。これは女性でしたが”すごい”の一言でした。日常的にやっていると、逆に着替えないと変なんでしょうね。でもただ闇雲に着替えている訳ではないのです。午前中に似合う格好、午後日射しがきつくなって似合う格好、夕方薄暗くなってから似合う格好と時間に合わせて着替えるのです。

その事を思い出して着替え出した訳ではないのですが、一度やるとまたやりたくなってきます。非現実的なことかも知れませんが、もし可能なら一度やってみてはいかがでしょうか。何か新しい発見があるかもしれませんよ!!

かつら
posted by Tailor KATSURA at 18:14| Comment(0) | TrackBack(0) | スーツ

2007年02月21日

スーツのシワ

お客様がスーツの生地を選ばれる際によく受けるご質問のBEST3の一つに”生地のシワ”についてがあります。
ご質問の内容は、シワになりにくい、もしくはシワにならない生地はありますか?というものです。皆さん夏の麻素材のジャケットなどはシワは覚悟(笑)されていて、生地の味として受け入れてもらえるのですが、ことスーツになるとシワは敬遠されます。シワだらけのスーツ、だらしなく見えますもんね。残念ながらウール素材でシワにならない生地というのはありません。でもシワになりにくい生地というのはあります。私もシワがよらない生地があればうれしいです。

ではシワになり難い生地にはどんなものがあるのか。ひとつには強撚素材というものがあります。糸は撚られてできているのですが、その撚りを通常より強くしたものを強撚といいます。夏の生地でしたらシャリ感が出てきます。触るとツルッとしていなくてシャリシャリっとしています。ほかには2プライや3プライといった糸を2本、3本と引き揃えて1本の糸にしたものがあります。この生地はシワの回復もいいです。でも糸が太くなるので少し分厚く重くなります。

動作の中で考えると、”正座”と”車の運転”が一番シワになりやすいです。正座は一発でズボンがシワだらけになってしまいます。シワになるだけでなく膝も出ますし折目線も消えてしまいます。ズボンにとっては最悪の動作です。車の運転も上衣を着たまま運手すると上下ともかなりシワになります。上衣は背の真ん中くらいから裾にかけて、ズボンは腿からふくらはぎにかけて、特に膝の裏はクチャクチャになってしまいます。
正座の場合、シワは防ぎようがないですが、車の運転は多少は防ぐことができます。まず上衣は脱いで下さいね(笑)助手席にポンで結構です。ハンガーにかけるのがベストなんでしょうが、脱いでいるだけで全く違います。仕方なしに上衣を着たまま運転する時は手で背を整えて下さい。特にベンツがある上衣は変に折れてシートと背中に挟まれたままになるとかなりきついシワになってしまいます。ズボンは少したくし上げて座って下さい。そのまま座ると前面に引かれジワができてしまいます。たくし上げるとそれが防げます。また座面との間に変なシワがないか手を滑らせて確認して下さい。
オートマ車の場合は左足はなるべく伸ばし気味にすると膝裏のシワが軽減されます。ミッション車の場合はクラッチを踏む動作がどうしても膝の裏にシワを作ってしまいます。車の運転は体温と体重でアイロンをかけているみたいなものなので非常にシワがよりやすいです。

サイズで言うとタイトなスーツ程シワになりやすいです。体と服の間にスペースが少ない程、服は体の動きに付いていきます。服が体に引っ張られシワになるという訳です。逆に体と服の間にスペースがあると、服が体の動きに付いていきにくくなり、シワがよりにくくなります。

結論として、シワのよりにくい素材であまりタイトでないスーツが少しでもシワを軽減できると思います。

PS.レディースの素材でポリエステル100%など、かなりシワがよりにくいものもありますが、あくまで紳士物のウール100%素材ということで書かせていただきました。

かつら

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2007年02月11日

色による錯覚

今日は生地の色目による錯覚について書いてみたいと思います。
今年の春夏のトレンド色の一つにライトグレーがあります。しばらくライトグレーのスーツをつくっていなかったので1着この色でスーツを作ることにしました。
今回選んだ生地は巾広のストロングストライプです。
その生地を使って仮縫いをしている画像と、それより少し太めのワンタックのパンツを着用している画像です。

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この画像を比べてどう思われますか?
ライトグレー地のパンツの方が太く見えませんか?
何度もサイズを確認しましたが指図通りライトグレー地の方が細いのです。しかもこちらはノータックです。

膨張色であるライトグレーはパンツをこんなにも太く見せてしまいます。さらに巾広のストロングストライプが太く見えるのを手伝っていると思います。
細身の方が体型をカバーするのにこの色柄でスーツを作るのはいい案だと思います。ですが、今回はすらっと細く見えるスーツを作るのが目的だったのでパンツサイズをさらに細くすることにしました。

仮縫いでパンツを履いた時、”えー、太いなぁー”が第一声です。しかしサイズはちゃんと細いんですよねぇ。
ライトグレーの生地はほんとズボンを太く、上衣を大きく見せます。

皆さんもこの手の色目でスーツを作られる時は、明るい色は大きく太く見えてしまうということを考慮してサイズ指定されることをお勧めします。
もちろん当店でお作りいただく場合にはこの事はきちっとご説明させていただきます。

かつら
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