2007年05月16日

ロロピアーナのスーパー120'S!!

本日ご注文いただきました神戸のTさんの生地も紹介です。

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いつもはっきりしたチョークストライプ柄やピンストライプ柄をお選びいただいていましたが、本日ご来店いただいた時ピンク系のシャツがとてもお似合いでしたので、今回はチャコールグレー地にパープルピンクのカラードストライプをおすすめさせていただきました。メーカーはロロピアーナのスーパー120です。

適度なシャリ感としなやかさがうまくブレンドされた気持ちいい生地です。

裏地もストライプの色系を拾ってパープルをお選びいただきました。

肩から生地をかけさせていただいた時もとてもイイ感じでお似合いでしたので、出来上がりが楽しみですね!!



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2007年05月02日

TONIK(トニック)サンプル仮縫い!!

先日、ドーメルの TONIK(トニック)のビンテージ素材を使っての仮縫いをご紹介しましたが、そのあと2回パターンを修正いたしました。

裁断士(パターンナー)に細かい要望を伝え、バラしては修正しバラしては修正し形にしてもらっています。

当店の裁断士は要求がきつい程燃えるタイプなので一緒に仕事をしていて張り合いがあります。こちらもついついきつい要望を出してしまいます(笑)。

まだ仮縫い状態ですので胸のドレープ感やウエストのシェイプ感は不十分ですが、本縫いでは芯を職人が一から作りクセもとっていきますのでもっと立体的になっていきます。

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出来上がりましたらまたご紹介させていただきます。

かつら
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2007年03月09日

水浸け!!

先日真っ白のリネン100%のスーツをご注文いただきましたFさんの生地です。
普通のウール素材は、生地を縮ませる地のしを裁断前にしますが、コットンやリネンはぬるま湯に数時間浸け、その後乾かして半乾きの状態でプレスをして地の目を整えていきます。

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100%ではありませんが、この作業により出来上がり後の縮みをある程度防ぎます。

写真では色がでていませんが、今回の生地は真っ白ですので、かなり気をつけて作業をすすめております。
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2007年02月26日

フォーマル&ビジネス

本日ブラックスーツをご注文いただきましたHさんは、メインは披露宴でディレクターズスーツ用に上衣を着られ、その後ビジネスで上下で着られるとの事でした。

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最近は、フォーマルで使用後に仕事で着られるパターンが多くなってます。ですのでベントもいれられて、ステッチも入れて、パンツの裾もダブルにされたりして、お客様のお好みでご注文を受けます。

お客様でも完全にフォーマルスーツとして作られる方も、当然いっぱいいらしゃいます。これは、お客様自身の考え方になると思います。
フォーマルの席でベントの入ってる上衣を着て、別の人に”全然わかってないなー”と思われる可能性もありますが、本人が認識して着ていればいいのではないでしょうか?

当然、格式の高い式などでは別になりますが、、。
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2007年02月25日

衣替え!!

今日お話するのは”衣替え”と言っても季節の変わり目に行う服の入替え作業のことではありません。
一日の内に何度かスーツを着替える事です。
”そんな馬鹿な事やってられるか”と普通思うのが当然です。仕事をしていて途中でスーツを着替える、普通そんな事はできませんし、必要もありません。そんな事考えたこともないというのが大方の意見だと思います。

実は最近、一日の内の”衣替え”時々やっています。パターンとして開店から夕方まで明るめのスーツを着て、夕方から濃紺やダークグレーのスーツに着替えるというやり方です。

依然イタリアに行った時、同行していたイタリア人は平気でそんな事をしていました。多い時で3回も変えていました。これは女性でしたが”すごい”の一言でした。日常的にやっていると、逆に着替えないと変なんでしょうね。でもただ闇雲に着替えている訳ではないのです。午前中に似合う格好、午後日射しがきつくなって似合う格好、夕方薄暗くなってから似合う格好と時間に合わせて着替えるのです。

その事を思い出して着替え出した訳ではないのですが、一度やるとまたやりたくなってきます。非現実的なことかも知れませんが、もし可能なら一度やってみてはいかがでしょうか。何か新しい発見があるかもしれませんよ!!

かつら
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2007年02月21日

スーツのシワ

お客様がスーツの生地を選ばれる際によく受けるご質問のBEST3の一つに”生地のシワ”についてがあります。
ご質問の内容は、シワになりにくい、もしくはシワにならない生地はありますか?というものです。皆さん夏の麻素材のジャケットなどはシワは覚悟(笑)されていて、生地の味として受け入れてもらえるのですが、ことスーツになるとシワは敬遠されます。シワだらけのスーツ、だらしなく見えますもんね。残念ながらウール素材でシワにならない生地というのはありません。でもシワになりにくい生地というのはあります。私もシワがよらない生地があればうれしいです。

ではシワになり難い生地にはどんなものがあるのか。ひとつには強撚素材というものがあります。糸は撚られてできているのですが、その撚りを通常より強くしたものを強撚といいます。夏の生地でしたらシャリ感が出てきます。触るとツルッとしていなくてシャリシャリっとしています。ほかには2プライや3プライといった糸を2本、3本と引き揃えて1本の糸にしたものがあります。この生地はシワの回復もいいです。でも糸が太くなるので少し分厚く重くなります。

動作の中で考えると、”正座”と”車の運転”が一番シワになりやすいです。正座は一発でズボンがシワだらけになってしまいます。シワになるだけでなく膝も出ますし折目線も消えてしまいます。ズボンにとっては最悪の動作です。車の運転も上衣を着たまま運手すると上下ともかなりシワになります。上衣は背の真ん中くらいから裾にかけて、ズボンは腿からふくらはぎにかけて、特に膝の裏はクチャクチャになってしまいます。
正座の場合、シワは防ぎようがないですが、車の運転は多少は防ぐことができます。まず上衣は脱いで下さいね(笑)助手席にポンで結構です。ハンガーにかけるのがベストなんでしょうが、脱いでいるだけで全く違います。仕方なしに上衣を着たまま運転する時は手で背を整えて下さい。特にベンツがある上衣は変に折れてシートと背中に挟まれたままになるとかなりきついシワになってしまいます。ズボンは少したくし上げて座って下さい。そのまま座ると前面に引かれジワができてしまいます。たくし上げるとそれが防げます。また座面との間に変なシワがないか手を滑らせて確認して下さい。
オートマ車の場合は左足はなるべく伸ばし気味にすると膝裏のシワが軽減されます。ミッション車の場合はクラッチを踏む動作がどうしても膝の裏にシワを作ってしまいます。車の運転は体温と体重でアイロンをかけているみたいなものなので非常にシワがよりやすいです。

サイズで言うとタイトなスーツ程シワになりやすいです。体と服の間にスペースが少ない程、服は体の動きに付いていきます。服が体に引っ張られシワになるという訳です。逆に体と服の間にスペースがあると、服が体の動きに付いていきにくくなり、シワがよりにくくなります。

結論として、シワのよりにくい素材であまりタイトでないスーツが少しでもシワを軽減できると思います。

PS.レディースの素材でポリエステル100%など、かなりシワがよりにくいものもありますが、あくまで紳士物のウール100%素材ということで書かせていただきました。

かつら

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2007年02月11日

色による錯覚

今日は生地の色目による錯覚について書いてみたいと思います。
今年の春夏のトレンド色の一つにライトグレーがあります。しばらくライトグレーのスーツをつくっていなかったので1着この色でスーツを作ることにしました。
今回選んだ生地は巾広のストロングストライプです。
その生地を使って仮縫いをしている画像と、それより少し太めのワンタックのパンツを着用している画像です。

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この画像を比べてどう思われますか?
ライトグレー地のパンツの方が太く見えませんか?
何度もサイズを確認しましたが指図通りライトグレー地の方が細いのです。しかもこちらはノータックです。

膨張色であるライトグレーはパンツをこんなにも太く見せてしまいます。さらに巾広のストロングストライプが太く見えるのを手伝っていると思います。
細身の方が体型をカバーするのにこの色柄でスーツを作るのはいい案だと思います。ですが、今回はすらっと細く見えるスーツを作るのが目的だったのでパンツサイズをさらに細くすることにしました。

仮縫いでパンツを履いた時、”えー、太いなぁー”が第一声です。しかしサイズはちゃんと細いんですよねぇ。
ライトグレーの生地はほんとズボンを太く、上衣を大きく見せます。

皆さんもこの手の色目でスーツを作られる時は、明るい色は大きく太く見えてしまうということを考慮してサイズ指定されることをお勧めします。
もちろん当店でお作りいただく場合にはこの事はきちっとご説明させていただきます。

かつら
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2007年01月14日

水づけ、プレス!

先日ブログで紹介いたしましたウインターコットン生地の裁断前の写真です。
ご注文いただきました生地を一晩、水につけ置きしまして半乾きのまま、スチームプレスしながら、生地を整えていきます。

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コットン素材は縮みますので裁断の前に縮めておきます。この作業をしても完璧ではありませんが、ある程度出来上がってからの縮みは大分おさえられます。
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2007年01月12日

コットンパンツ!

大阪のN様よりコットンパンツのご注文いただきました。
コットンといっても冬用のウインターコットンで、普通のコットンよりウェイトがあり起毛していますので温かくなってます。

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ゼニアやロロピアーナでもコレクションの中にありますが、今回ご注文いただきましたのは、イタリアのSondrio(ソンドリオ)という生地です。ゼニアやロロピアーナより値段がお手頃になっています。

パンツ単品だけではなくスーツでオーダーされて、当然スーツでも着れますし、カジュアルでジーンズの上にジャケットととして、またニットと組み合わせてパンツの単品でも着ていただけますョ。

色目は黒、カーキ、茶系など6色ございます。
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2006年12月24日

ジャケット&パンツ

先日東京よりご来店いただきましたM様のご注文を紹介させていただきます。

シングルの2Bピーク衿のジャケット&パンツです。
上衣の生地はゼニアのSHETLAIR。モヘアとカシミアをブレンドして、ザワやわ(ザワザワしてるが柔らかい)な軽くて風合いのよいクオリティーに仕上がっている素材です。色目は、写真では分かりにくいですが、うすいワインとパープルの間ぐらいでなんとも言えない色です。

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パンツは、イタリアのオルメザーノのライトグレーフラノです。もう少し暗めのグレーにするか、悩まれましたが、かっこ良さを重視されライトグレーにされました。

いつもはわりとゆったり目にご注文されますが、今回はパンツを少し細めにとご希望がありました。

お客様もそうですが、私もとても出来上がりが楽しみの一着です。
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2006年12月16日

富山のY様より

本日、富山県にお住まいのY様よりスーツ到着のご連絡をいただきました。

ご着用いただいて、Y様、そして奥様も大変気に入っていただいていると、また、ちょっと目を引く裏地の色も気に入っていただいているとご一報をいただきました。
納めさせていただいたお洋服がお客様に気に入っていただける事が私どもにとって一番嬉しい事であり、お慶びの声を聞かせていただける事は最高の励みになります。
わざわざお電話いただきまして本当にありがとうございました。

Y様は生地をゼニアに絞り込んでおられ、ゼニアの裏地とボタンを付ける事ができ、価格のこなれたお店をインターネットで探しておられました。
そして当店のホームページをご覧になられ、ご遠方よりご来店いただきスーツを作らせていただく事になりました。お仮縫い無しで出来上がりが発送ということでしたので、途中の確認をする事ができないため少し不安ではありましたが、お喜びのご一報をいただき感謝とともにホッとしております。ほんとによかったです。
ご遠方ではございますが、寸法直し等ございましたらご遠慮なくお申し付け下さいませ。今後ともよろしくお願いいたします。

本日はありがとうございました。
posted by Tailor KATSURA at 14:34| Comment(0) | TrackBack(0) | スーツ