今日は生地の色目による錯覚について書いてみたいと思います。
今年の春夏のトレンド色の一つにライトグレーがあります。しばらくライトグレーのスーツをつくっていなかったので1着この色でスーツを作ることにしました。
今回選んだ生地は巾広のストロングストライプです。
その生地を使って仮縫いをしている画像と、それより少し太めのワンタックのパンツを着用している画像です。


この画像を比べてどう思われますか?
ライトグレー地のパンツの方が太く見えませんか?
何度もサイズを確認しましたが指図通りライトグレー地の方が細いのです。しかもこちらはノータックです。
膨張色であるライトグレーはパンツをこんなにも太く見せてしまいます。さらに巾広のストロングストライプが太く見えるのを手伝っていると思います。
細身の方が体型をカバーするのにこの色柄でスーツを作るのはいい案だと思います。ですが、今回はすらっと細く見えるスーツを作るのが目的だったのでパンツサイズをさらに細くすることにしました。
仮縫いでパンツを履いた時、”えー、太いなぁー”が第一声です。しかしサイズはちゃんと細いんですよねぇ。
ライトグレーの生地はほんとズボンを太く、上衣を大きく見せます。
皆さんもこの手の色目でスーツを作られる時は、明るい色は大きく太く見えてしまうということを考慮してサイズ指定されることをお勧めします。
もちろん当店でお作りいただく場合にはこの事はきちっとご説明させていただきます。
かつら
posted by Tailor KATSURA at 18:20|
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