2009年01月20日

裏地取替え!!

お直しにもいろいろありあすが、今日はその中で ”難易度1、所要時間5”(5段階評価)の裏地取替えについて書かせていただきたいと思います。

”表生地は新品同様、全然大丈夫だけれど、裏地が先に傷んでしまった”
”形見分けのスーツでどうしてもきれいに直して着たい!”
”気分一新裏地を取り替えたい!”
”しまった!派手過ぎた!”
などなど、裏地の取替えのご依頼はちょくちょくございます。

技術的には難しいお直しではないのですが、少々お時間がかかります。でも仕上がると新品の様になりますので、お客様にもご満足をいただいております。

裏地交換の作業風景です。

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この画像からは、何をやっているのか分かりづらいですが(笑)、”何だかややこしそうだな”という雰囲気が伝わるかと思います(笑)。

裏地の交換は、それに付随するポケットの玉縁、フラップ、袋地、ペン差し等すべて作り替えます。ですので、裏地をペロッとめくって、新しいのをペタっと貼って出来上がり!とはいきません(笑)。イメージ的には裏地の交換と言うよりも、裏の作り替えと言った方が作業内容と合致します。

お時間のかかるお直しですが、思い入れのあるスーツを新しい気持ちで着ていただける事は私どももとても嬉しい事です。

「大切なスーツだけど、裏がボロボロでもう着れないなぁ。どうしよう。」とお悩みの方は、是非一度ご相談いただけたらと思います。

かつ店

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2008年03月27日

本切羽本穴お直し!!

暖かくなってきましたので、そろそろ衣替えをされている方も多いのではないでしょうか。

シーズンの終わりから、新しいシーズンへの変わり目の時期はお直しがグッと増えます。お直しをお待ちいただいているお客様にはご迷惑をおかけしております。

そんな中、こちらのお直しもちょっと遅れていたのですが1点ご紹介させていただきたいと思います。

本切羽本穴のお直しなのですが、下から数えて1つ目と2つ目は重ねボタン、ちょっと間隔を開けて3つ目と4つ目はまた重ねボタン。そして4つ目のボタンは穴は開けずにねむり。ちょっとこだわった本切羽本穴です。

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最近の傾向として、この本切羽本穴にするお直しが増えてきたのと、以前と違ってサイズ調整が、詰めるお直しが出すお直しより圧倒的に多いことです。これはスーツのシルエットが細身になってきたことも原因なんですが、あちこちで”メタボ”、”メタボ”とやられるので”やせなきゃダメなんです”という方が多いんです。(勝手な意見なんですが、ダブル好きの私としましては、年輩の方がちょっとお腹が出てきてダブルのスーツを着るのは良く似合うと思うのですが・・・。)

話がそれてしまいましたが、本切羽本穴のお直しは袖口の構造上できない場合もございます。
ご希望のお客様は一度ご相談ください。

かつ店

P.S お直しは当店以外の商品も承っておりますので、何かございましたらご相談ください。またお直しが可能かどうかのお返事は現品を見させていただいてからとなります。ご了承ください。
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2007年06月22日

股下調整

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先日お客様が東京のテーラーで作られたスーツのパンツの直しを預かりました。
シルエットが気に入らないので細くし、あと股下が短いので出して欲しいとの事でした。
裾巾を詰めたら同じ股下でもクッション(たぶり)が増えますが、それでもまだ短いので、出さなければなりませんでした。

このお直しのパンツは裾がダブルになっていますのでシングルよりも残しが少なく、以前に直されたのかわかりませんが、2センチ程でしたので仕方なく生地を継ぎ足して(無地の部分)出しました。

通常では内側でわかりませんので、お客様にも納得していただきましてのお直しとなりました。
posted by Tailor KATSURA at 14:55| Comment(0) | TrackBack(0) | リフォーム

2007年04月15日

衿、カフスの取り替え!

以前にもブログで取り替えのネタをかきましたが・・・。このクレリックシャツ5枚はすべて、以前に当店でお作りいただいたものです。

このシャツの依頼を受けましたT様は、カフス、衿ともに当店では一番固い芯地を使用して、なおかつクリーニングでノリをバッチリきかせておりますのでかなり固く仕上がっております。

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特に汚れてはいなかったのですが、芯地がくたびれてきたとの事で衿カフス取り替えの依頼をおけました。私が触った感じでは、まだまだ固いですが、T様はご不満のようでした。

写真ではわかりにくいですが、衿はレギュラーカラーのロングポイント、カフスもターンナップタイプのカフリンクス仕様になってます。

posted by Tailor KATSURA at 17:44| Comment(0) | TrackBack(0) | リフォーム

2007年02月02日

ボタン取り替え!!

昨日お客様が、既製品で買われた紺ブレをお持ちになられました。
メタル釦が気に入らないとの事で付け替えの依頼でした。
商品を見させていただくと確かに少し迫力にかけるといううべきか、軽そうというかそんな感じのメタル釦がついていました。

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当店のメタル釦のサンプルをご覧いただいて、生地に当てながら釦選びをしましたが、やはり釦って難しいですよね。釦で随分イメージが変わります。
たかが釦、されど釦ですね。
posted by Tailor KATSURA at 22:27| Comment(0) | TrackBack(0) | リフォーム

2007年01月19日

なぜか最近お直し多し!!

ここ一週間、お直しの依頼が集中しております。
昨年の12月もそうでしたが、直し職人がフーフー言ってます。

お直しは、体重の増減によりズボンのウエス調整が多いですが、今日お持ちになられたお客様は、ズボンのシルエットのお直しです。

最近作られたズボンのシルエットが細めにされているので、パンツのシルエットが太いズボンを細くして欲しいというお直しです。寸法をは測ってみると、ひざから裾にかけてのラインが2〜3センチ太いので実際お客様がはくと大分太いと感じておられると思います。

裾巾で2センチ細くすると股下も短くしないと裾でダブつきますのでいっしょに股下も調整いたします。

ちなみに、ただ今お直しの預かりでの納期は修理箇所にもよりますが、2〜3週間いただいております。
posted by Tailor KATSURA at 17:29| Comment(0) | TrackBack(0) | リフォーム

2006年12月27日

結構大直し!

今年の9月にスリーピースをご注文いただきましたT様がジムのトレーニングで10キロ以上お痩せになり、直し依頼がありました。

ズボンのウエストで11センチツメ、それに伴いワタリ巾ヒザ巾もつめました。
通常3、4センチなら後ろで調整しますが、11センチになると3方で調整しないと、とてもはきにくいズボンになりますし、後ろのピスポケットが.くなりすぎてバランスがとても悪くなりおかしくなります。

ベストは胸まわり、胴まわりのお直し。

上衣は、胴まわりと肩幅。全体的に身体を絞られたので、本来ならば、上衣丈も少しつめたかったのですが、今回はさわりませんでした。
確実に二サイズぐらいは小さくなりました。

まだ、もう少し絞るとおっしゃってましたが、お直しは限界をきてます。

逆のパターンで太られるお客様は、生地の縫代がある限りは出すことが可能です。
縫代も残せるところとちょっとしか残せないところがあります。いろいろなお直しの時は、是非ご相談ください。
posted by Tailor KATSURA at 18:15| Comment(0) | TrackBack(0) | リフォーム

2006年12月21日

本切羽のお直し

先日、お客様よりお電話が有り弊社でお求めになったジャケットではないのですが、”本切羽のボタンの並びが汚いので直して欲しい。”とご依頼がありました。一度見させて下さいとお答えしますと、すぐにご来店され見せていただきました。うかない顔でご来店されたので相当気になっていらっしゃるなぁとすぐに分かりました。

お話を伺うと、買ったジャケットをリフォーム屋さんで本切羽にされたそうです。その時にボタンを重ねずに、突き突きにして欲しいと注文されたそうですが、出来上がりが微妙に重なっており、しかも右袖と左袖の感じも違うのです。確かに左右の袖のボタンホールの間隔が違います。

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(写真は袖ボタンを突き突きにした弊社の仕様)

そこで、私どもの方でボタンが重ならないように穴をかがり直して欲しいというご依頼です。ボタンホールのかがり直しは時々あるお直しなのですが、いったん開けてしまった穴をかがり直しでづらすことは出来ないのです。お客様にご説明いたしましたが、納得できないご様子でした。何とかお役に立てればと思いましたが、ご期待に沿う事が出来ませんでした。

今は袖ボタンを重ねることが多いのですが、突き突きにされたり、間隔を開けることもあります。それぞれ袖口の表情が変わってきます。改めてディテールの大切さを感じさせられた出来事でした。
posted by Tailor KATSURA at 19:01| Comment(0) | TrackBack(0) | リフォーム

2006年12月20日

衿の取り替え

皆さんは衿やカフスの傷んだシャツはどうされていますか?
着れるだけ着て、捨ててしまうという方が多いのではないでしょうか。

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写真は当店で作らせていただいたオーダーシャツの衿の取り替えが終わったものです。
このお客様は衿が傷んだ訳ではないのですが、衿越しが少し高かったので少し下げて欲しいと要望がありましたので取り替えさせていただきました。
その他当店で多いのが、ストライプ柄やカラーシャツの傷んだ衿とカフスを白無地の生地で作り替え、クレリックにするというものです。またどうせならという事で取り替え時に衿型を変えられる方もおられます。

どうしても衿とカフスが先に傷んでしまいますが、交換すると新品のようになります。また気持ちよく着ていただく事ができます。

スーツもそうなのですが、リフォームをすると長い間愛着を持って着ていただくことができます。リフォームできる箇所に限りはありますが、それでもかなりシルエットを変えていくことができます。リフォームもできてこそオーダーメイドした商品が生かされるのだと考えております。

30年くらい前にお作りいただいたビィキューナのコートを息子様が形見分けに譲り受け、リフォームしてご着用されているお客様もおられます。

リフォームはなんだか店に言いにくいと思われている方も多いと思いますが、全然大丈夫です。何かございましたら遠慮なく何なりとご相談下さい。
posted by Tailor KATSURA at 17:02| Comment(2) | TrackBack(0) | リフォーム