2013年07月21日

ドーメル『ZEST(ゼスト)』ジャケットの出来上がり!!

今日は、ドーメルの『ZEST(ゼスト)』(90周年記念『特別ご提供品』)でご注文をいただいておりました、K様のジャケットの出来上がりをご紹介させていただきたいと思います。

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K様はヴィンテージ素材であります『ゼスト』のことをよくご存知で、その素材の特性をよくご理解されてのご注文でした。

ヴィンテージ素材=重い・ゴツイ、という印象もあるかと思いますが、『トニック』よりはウエイトが軽い『ゼスト』は、クセも少なくお召しの易い素材です。(とは言ってもやはりゴツイですが・・・笑)

この『ゼスト』は、5月に『特別ご提供品』としてスーツ地とジャケット地を出させていただきましたが、お陰様で完売いたしました。ありがとうございます。

手持ちのヴィンテージ生地がすこし少なくなってきましたので、新たにヴィンテージ生地発掘の旅に出ようと思っております(笑)。

少し集まりましたら、またご紹介させていただこうと思っております。

かつ店
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2011年12月25日

お客様ジャケット&ベストご紹介!!

今日は、ハリス・ツィードのジャケット&ベストをご紹介させていただきます。

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素材:Harris Tweed(ハリス・ツィード)
ウエイト:470/500g/m
柄:ハウンドトゥース・チェック
仕立:ス・ミズーラ(クラシコモデル)

ご注文をいただきましたH様は、肩幅がかなり広く、しかも怒肩。ウエストがギュッとしぼれた逆三角形のご体型で、肩回りとウエスト回りが2サイズくらい違います。
またH様より「カジュアルに着るので上衣丈を短くして欲しい」というご要望もあり、体に合わせ過ぎてお作りすると、全体のバランスが崩れてしまいます。
仮縫いではその辺りをお客様にご説明させていただき、見た目のバランスが整うように修正させていただきました。

ベストは大きめの釦にして数を少なくしています。

おもにジーンズの上にカジュアルに着られるそうです!

話は変わりますが、先日『ハリス・ツィードの本』を購入しました。
ハリス諸島の自然の様子や、生産に携わっている方のスナップなどが載っていて、「こんな感じで作られているのかぁ」と思わずハリス・ツィードに親しみが湧いてくる本です!!(ハリス島に行った気になりますよ・・・笑)

ご来店の際は、是非一度ご覧になってください!!

かつ店
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2011年12月24日

お客様スーツご紹介!!

12月4日のブログで、ツィード素材の出来上がりを一挙ご紹介させていただきましたが、先日F様がそのジャケット&パンツをお召しになってご来店いただきましたので、スナップショットを撮らせていただきました。
(あまりお客様のスナップを載せないブログなのですが・・・笑)

と言いますのも・・・

グリーン系のジャケット地は、皆さん「いいのができるだろうなぁ!」とよくご覧になられる色目なのですが、「コーディネイトが難しいかなぁ・・・」と他の色目にされることが多いのです。

実際、街中で着られている方を見かけることも少ないので、コーディネイトが浮かびにくいのだと思います。

そこでF様のコーディネイトをご参考いただきたいと思い、ご登場をお願いしました。

使われている色柄、素材感がとても参考になると思います!!

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ジャケットは、LAVAT『KIRKTON』500g/mのガッツリ系のツィードです。
その素材感に負けないように、パンツはブリスベン・モス『モールスキン』610g/m、こちらもガッツリ系です。

今日はタイドアップされていますが、タイはジャケットの色から拾ったオレンジ色のウール&シルクのニットタイです。ジャケットやパンツの質感に負けないように、表面に表情のあるニットタイを選ばれています。

ジャケットの中にはニットのベストを着用されています。このカワイイ柄のニットベストが全体の雰囲気を固くなり過ぎないように、いい感じでバランスを取られていると思います。

シャツは『黄×茶』のタッターソールです(当店P/0シャツです)。

靴はネクタイや釦の色に合わせたカントリー調の外羽根です。ソールはダブルソールでジャケットやパンツの重量感に負けないどっしり感があります。

私が凄いなと思ったのはジャケットの釦です。オレンジに近い明るい革釦を選ばれています。普通はもっと濃い茶を選ばれることが多いのですが、迷わずこの色を選ばれました。

F様はご自身のスタイルをお持ちの方ですので、今日ご紹介のコーディネイトを全ての方にというものではございませんが、色や素材感のあわせ方等ご参考にしていただけると思います。

当店からのX'masプレゼントでした!!

かつ店
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2011年12月11日

お客様ジャケットのご紹介!!

今日は『エンジニア・ジャケット』の出来上がりをご紹介させていただきたいと思います。

元来エンジニア・ジャケットはワークジャケットとして”現場の男の服”でしたので、ここでご紹介させていただきますジャケットは、テーラード風エンジニア・ジャケット(?)、もしくはエンジニア風テーラード・ジャケット(??)と言ったほうが良いのかも知れません。

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素材:MAGEE(マギー) Donegal Tweed 100%Lambswool
ウエイト:490g/m
色柄:茶系ネップヤーン
仕立:ロイヤル(ハンドメイド)

O様よりこのエンジニア・ジャケットをご注文いただいた時に、いくつかご要望がございました。
その中でO様には最重要で、私どもにとっては最も難しかったものが、「くったりと仕上げて欲しい」というご要望でした。

このエンジニア・ジャケットはハンドメイドでお作りさせていただいたのですが、縫製職人にただ「くったり感をだして縫って下さい」と言っただけではO様の意向は伝わりません。

職人に参考画像を見せながら、お客様のご要望をかみくだいて具体的に説明していきます。
芯地も普段スーツに使う物とは全く違ったものを使用しています。
スーツには使う技術や行程をあえて外したものもあります。
ステッチのテンションの掛け方や、仕上げの仕方なども細かく打ち合わせします。
(こういう細やかな打ち合わせが出来るのもハンドメイドの良さの一つだと思います)

もし職人に何も言わずに縫い上げてもらったら、間違いなく綺麗なジャケットが出来上がってきます。普段はそれで良いのですが、こういったカジュアル味の強いアイテムは、ただ綺麗なだけでは雰囲気がなくなってしまいます。

簡単なようですけど、難しいんですよ(笑)。

裏地も通常スーツで使うキュプラなどは使わず、綿の裏地にしました。

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(内ポケットの口を少し斜めにして使い易くしています)

シルエットはウエストを絞らず、着丈はスーツより短めにさせていただきました。
袖はあえて筒袖をやめ、袖釦を2個付け、本切羽にしています。

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この生地は、以前ブログでご紹介させていただいたマギー社の610g/mのツィードですが、この素材なんかもエンジニア・ジャケットに良いと思います。

ツィード素材って楽しいですね!!

かつ店
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2011年12月04日

ツィード素材出来上がり、一挙ご紹介!!

今日は最近ご納品させていただきました、ツィード素材のお仕立上りをご紹介させていただきたいと思います。

ツィード素材でのお仕立てをお考え中のお客様は是非ご参考にされて下さい!

Si様の3ピース
「スリーピースで思い切ってやってみるわ」とのご注文でしたが、
出来上がりをご覧になって、「もっと派手になるかと思ったけど、以外に普通やね」とのコメントでした。ツィードでスリーピースをお考えの方はご参考していただけると思います。
・素材:LAVAT『KIRKTON』500g/m

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F様のジャケット&パンツ
「この生地はカワイイ感じのジャケットができそうですね」とご注文時のF様でしたが、出来上がりをご覧になって、「いいですねぇ!イメージ通りのジャケットができました!」とコメントをいただきました。パンツとの色の組み合わせがいいですね!!
(細身の方ですのでトルソーに合っていません。すいません)
・素材:LAVAT『KIRKTON』500g/m
・パンツ素材:ブリスベン・モス『モールスキン』

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Su様のノフォークジャケット
いろいろとノフォークジャケットを探されて、当店でお作りいただくことになりました。「是非マチ付きのアウトポケットで!」とのご要望がありましたので、一部ハンド仕立てを交えてのお仕立てです。
・素材:MAGEE『DONEGAL TWEED』450g/m

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T様のパンツ
ご年配の方のご注文で、こちらのパンツはゆったりとしたラインでお作りいただきました。細身に作ってもカッコいいですね。ツィード素材のパンツの”チクチク”が気になる方は、膝当てを後身も付けさせていただくといいと思います。
・素材:Abraham MOON 380g/m

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O様のジャケット
こちらはツィードではありませんが、ソフトツィード調の素材です。ウエイトのあるツィードでは雨降り袖はできませんが、ソフトな素材で当店の『ナポリモデル』でお作りさせていただきました。
・素材:ロロ・ピアーナ 85%Wool/10%Cashmere/5%Silk 260g/m

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ツィード素材でのお仕立ては、スーツとは違ったワクワク感があります。私どもも出来上がりをお客様とご一緒に楽しんでおります(笑)。

後日、ツィードのコートや、エンジニアジャケットなどもご紹介させていただく予定にしています。

こちらもお楽しみに!!

かつ店
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2011年11月21日

お客様ノーフォークジャケットのご紹介!!

今日は、K様にお作りいただきました”ノーフォークジャケット”をご紹介させていただきたいと思います。

デザイン・仕様は、”当店オリジナルノーフォークジャケット”と同じ仕様でお作りさせていただきました。

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素材は、以前ブログでもお紹介させていただきました、MAGEE(マギー)社のドニゴール・ツイード(Made in Ireland 、100% Lambuswool、420g/m)を使用いたしました。

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今年は、当店ではツィード素材のご注文が例年より多いです。

ジャケット、パンツ、コート、ベストなどの単品の他、スーツ、スリーピース等色々なアイテムのご注文がございます。

お客様のOKが出れば、その他の出来上がりも順次ご紹介させていただきたいと思います。

ーーかつ店の閑人閑話ーー
振り返ってみると、ここのところ何だか真面目なブログになっておりました(笑)。
「これはちょっといかんな」と思い、
ブログの最後に”取るに足らない無駄話”をチョロっ載させていただこうかな、と思っております。
たまーに載せますのでお付き合いの程よろしくお願いします(笑)。

先日、珍しいお客様がご来店されました。

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どこから来られたのでしょうか?
この辺りには土や草は少ないのですが・・・
このコートをきっと気に入ってくれたのでしょう(笑)。

かつ店
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2010年06月06日

お客様スーツご紹介!!

先日ご納品させていただきました、K様のジャケット&パンツをご紹介させていただきたいと思います。

「いやぁ〜、実は何も考えてないんですよ(笑)」とバンチをめくって生地選びを始められたK様の目に止まったのは、DRAPERS(ドラッパーズ)の『COTTON & COTTON』シリーズの中になる、表と裏の色が違うコットン100%の生地でした。

「パンツを裏使いにして色を変えると面白そうですね!」とK様。

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この生地は、縦糸にインディゴ色の色糸を使い、ヨコ糸に白糸を使っていて、表と裏の色が違います。
表地は白糸によって少し藍色が薄められ、裏側はほんのりインディゴがかった薄い色になっています。

お互いに色を拾い合った表と裏を使うことにより、これが思った以上にシックリきます!

「どんな感じになるか、楽しみですね」とK様でしたが、
ちゃんと出来上がりのイメージは出来ておられたのではないでしょうか。

逆に、出来上がりのご試着を見て、
「いいのができましたね、いいじゃないですか」とスタッフでした(笑)。

恐れ入りました(笑)。

かつ店
posted by Tailor KATSURA at 12:28| Comment(0) | TrackBack(0) | お客様スーツ

2009年10月19日

お客様ジャケットご紹介!!

今日は、京都にお住まいのN様にご注文をいただきました、シングルピークのジャケットを、ご注文時から仮縫い、そして出来上がりまで流れに沿ってご紹介させていただきたいと思います。

まずはこの画像をご覧ください!!

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N様がご自身で描かれたジャケットのスケッチと衿とポケットの型紙です。
(画像はぼかしてあります)

このスケッチを見させていただいた時、最初「わっ、すごっ!」とビックリしましたが(笑)、じっくり拝見させていただくと非常にわかりやすく、的を得ていて、N様のお考えのジャケットのイメージがとてもよく伝わってきました。
全体のイメージを伝えるためだけでなく、実用を考えてディテールをデザインされていました。

「かなり考え込まれたのですね!」とお聞きすると、
「はい!」と力強いお返事でした(笑)。

続いて仮縫い時の画像です
(ぼけてしまいました・・・謝)

まずは全体のイメージを確認していただきます。 

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以前にもお作りいただいておりましたので、サイズ感やシルエットは特に問題はありませんでしたので、徐々に細かい部分をつめていきます。

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画像は胸ポケットの型、角度をシーチングを張り替えながら確認させていただいている所です。
フラット過ぎたので、少し角度を付ける事にしました。

あと、衿のカーブの具合、ボタンの位置、ポケットの位置などを確認修正していきました。

最後に出来上がりの画像です。

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袖付けはかなりしっかりとロープドショルダーにして欲しいとご希望がございました。
しっかり盛り上げました!

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実はこの内ポケットかなり傾斜がついています。この方が使い勝手がいいからとN様のアイデアです。
(使わせていただきます・・・笑)

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”タイトに” というご要望でしたので、背中もピッシャリとつけさせていただきました。
ウエストでくびれて、ヒップにかけてふわっと被さるようにとのご要望でした。

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遊び心も入れています!
一番上のボタンホールはねむり(穴を開けていません)にしています。

今回、N様は出来上がりのイメージをしっかりとイメージされていましたので、どれだけそのイメージに近い服作りができるか、というのが課題でした。

出来上がりましたジャケットはN様に気に入っていただけましたが、私自身仮縫いと本縫いとでのちょっとしたイメージのづれで気になる点がございました。その旨を申し上げると、
「それもまたビスポークでしょ、そんなに完璧にはいきませんよ、次回に活かしましょう!」
と暖かいお言葉をちょうだいしました。

ありがとうございまいた、精進いたします。

裁断士から縫製職人へのイメージの橋渡しの難しさをあらためて感じ、その反省を今後の服作りに活かせていきたいと思います。

かつ店
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2008年12月18日

お客様ジャケットご紹介!!

今日出来上がって参りましたU様とT様のジャケットをご紹介させていただきたいと思います。

手前1着目がU様、奥3着がT様のジャケットです。

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T様がお選びになっている生地は、オーソドックスなツウィードやガンクラブチェックなどです。

一方、U様がお選びになった生地は、一見普通に見えますが、実は500g/mもあるドラッパーズのモールスキンなんです。U様はいつもひとひねりした生地を選ばれます。今回のこのモールスキンは、私なら汚れが気になってとてもビビって作ることができない色と風合いです(笑)。

かつ店
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2008年11月23日

お客様スーツご紹介!!

 今日ご紹介させていただきますのは、大阪市K様のダブルのスーツの出来上がりです。

 そう、ダブルのスーツです!! 雑誌等にはポツポツとダブルのスーツが出だしていますが、まだまだご注文を頂くのはシングルがほとんどです。 

 ダブルが大好きな私は出来上がりをとても楽しみにしていました。

 ただK様はダブルのスーツを作る事に対して最後まで、
「今、自分がダブルを着てもいいもんだろうか」と悩まれていました。
 K様は、スーツだけでなく全てのファッションにおいて、流行を取り入れるのが早いとてもお洒落な方なのですが、デザイン決めで悩まれていました。今回ダブルで作られたのは、何も流行を人より早く取り入れる為ではなかったからです。

 いつもはズバッとお決めになるK様ですが、今回悩まれたその心とは・・・

 K様の中ではダブルのスーツは特別な意味合いがあるそうです。流行だからダブルを着る、という単純な物ではなく、男としてダブルのスーツを着こなすには、それなりの気構えだとか、人生経験だとか、男としての円熟味であるとか、そうゆう物が必要で、簡単には手を出したくない・・・というお考えです。私もダブルは大好きで時々ですが作ります。でも以前の様に何も考えずにホイホイとは作れなくなっています。K様が仰る様に私の中でも何かが引っかかっていたのだと思います。

 こんな事を書くと、「ダブルのスーツって難しいの?」なんて思われると、ダブル推進委員の私としても困ってしまうのですが、ダブルのスーツには潜在的にそうゆうイメージがある事は否定できまないような気がします。

 とまぁ、難しい話はこれぐらいにして、完成をご覧頂きたいと思います。

 あっと、その前に一つだけご了承ください。上衣がトルソーにはタイト過ぎてフロントの釦が止まっていません(笑)。いざ撮影というときに気づきましたので、そのままいかせていただきました。(探せば合うトルソーがあったと思うのですが、私のずぼらです。ご勘弁を。)

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 どうですか? カッコいいでしょう(いつもの決まり文句ですが・・・笑)。

 生地は、Martin Sons(マーチンソン)の400グラムのフランネルです。ストライプの出かたと霜降りの感じがとてもカッコいいです。正にダブル向けの素材といった感じです。

デザインは、胸ポケットはバルカにせず、袖釦は重ねず少しフレアー気味にして、ウエストの絞りは強調し、ゴージラインは高めに、衿はボリュームを持たせ、袖付けはロープドショルダーで、腰ポケットはスラントポケットにしています。といった感じです。はぁはぁ(笑)。

 K様の出来上がりを書いていて、
「この冬が終わるまでにダブルのスーツを作るぞ!」と決意を新たにしました(笑)。K様の基準からすれば、まだまだダブルを着るに値しない私ですが、そうなりたいという願いを込めて作る事にしました。

 P.S:次回は、”ダイエットのその後” を書こうと思っています。お楽しみに!!

かつ店
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2008年11月20日

お客様ジャケットご紹介!!

 以前のブログでジャケット地のご紹介をさせていただきましたが、そのバンチの中からお作りいただきましたK様のシングルジャケットをご紹介させていただきたいと思います。

 K様が生地をお選びいただいたとき、何度何度もバンチをめくられて入念に生地選びをされていたのがとても印象的でした。K様は ”イメージするのが難しいですね”と仰りながら生地選びに集中しておられましたので、私は何も言わずに見守っておりました(笑)。

 バンチの生地は小さいので、出来上がりをイメージするのは慣れていても難しいものです。特に柄物のジャケットとなるとなおさらです。

 生地はWILLIAM BROWN(ウィリアム・ブラウン)のWOOL 100% 310g/mです。しっかりした生地です。

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 K様には以前に三ツ揃えのスーツをお作りいただき、仮縫い付きでやらせていただいたのですが、今回単品のジャケットということで念のために仮縫いを付けられました。

 釦は高瀬貝を染色した珍しい色のものをお選びになりました。あまり見かけない釦だと思います。

 これから納品ですが、きっと気に入っていただけると思います。

かつ店
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2008年09月24日

ご遠方のお客様!!

当店のス・ミズーラでお世話になっておりますO様は、以前は大阪に住まれていましたが、東京にご転勤になられ、今は当店のホームページ上で生地を選ばれてご注文をいただいています。

ご遠方にご転勤になられても当店でお作りいただき、とても有難い事だと感謝しております。

O様以外にもご遠方の方でご来店をいただかずにお作りさせていただいているお客様もおられます。

しかし問題もあります。
ひとつは、パソコンで見る生地画像の精度の問題があります。色や質感が現物とぶれてしまうことです。
質感に関しては現物の方がよい場合が多いですが、色に関してはお好みがございますので、どちらがいいというものではなく、単純に差異が問題になります。

この問題の解決するために、出来るだけ現物に近い色、質感で画像をアップすることを心掛けていますが、パソコンの個体差もあり100%完璧にはいきません。そういった場合は生地のサンプルを送らせていただくという方法がございますので、これなら間違いはありません。

また型紙の修正という問題がございます。O様は体型がお変わりなく、型紙修正の必要がありませんでしたが、一般には体重が増えたり減ったりという問題があります。

ですが多少体重が変化されても、全く体型(屈伸や反身、撫肩や怒肩、またその他のお体の特徴)が変わってしまうことはありませんので、一度作り上げた型紙が無駄になってしまうということはなく、そこから変化させての対応が可能です。

一般にはO様のように生地を選んでいただくだけでOKというふうにはいかないかも知れませんが、お客様がご転勤になられて、一からテーラーを探し直すのはとても時間と労力のかかることだと思います。
それを何とか出来ないかと考えています。

極端な話、お客様が例えどこにご転勤されても、”スーツの事はご安心してお任せ下さい。”と言えるようになりたいと思っています。

掛かり付けのお医者さんみたいな感じです。

お忙しい方の心配事がひとつでも減ったという感じになれば幸いだと思っています。

長〜いお付合いしませんか(ニコ)。

かつ店
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2008年04月23日

お客様スーツご紹介!!

今日の大阪は”暑い”くらいです(笑)。気温の変化に弱い私は”フウ〜フウ〜”言っていました(笑)。

さて今日は、光沢のあるミディアムグレーのヘリンボーンの素材でお作りさせていただきました、H様のスーツをご紹介させていただきたいと思います。

H様からは同時に2着のご注文をいただき、”2着を全く違ったイメージで作りたい”というご要望がございました。そこで1着を紺色の無地の素材でオーソドックスなスタイルのスーツを、そしてもう1着をちょっとメリハリを付けた今からご紹介させていただきますスーツをご提案させていただきました。

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例えばパンツのシルエットは、オーソドックスなスタイルの方は、股上もそんなには浅くせず、シルエットもそんなに細くしないストレートラインに。一方ヘリンボーンの方は、股上を浅くしてややフレアーに。

上衣のシルエットもヘリンボーンの方はウエストで絞ったデザインにしてメリハリを付けました。画像では分りにくいですが、袖口もややフレアーにしています。などなどです。

ご納品は今週末です。気に入っていただければ嬉しいのですが、それまでドキドキです(笑)。

かつ店
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2008年03月16日

T様お仮縫い&お直し!!

2週間前にご注文をいただきました富山のT様(3/2のブログでご紹介させていただきました)のお仮縫いを昨日させていただきました。夜行バスでのご来店ありがとうございます。お疲れ様でした。

今回の仮縫いの重点ポイントは
・T様が気にされている上衣のツキじわは絶対出さない
・太ももがガッチリされていますが、極力渡り巾は細く
の2点でした。

パンツにおきましては、履き心地を重視したギリギリの渡り巾の寸法で仮縫いをさせていただきましたが、動きの中でも”大丈夫”ということでしたのでその寸法で仕上げることに。

上衣のツキじわも、肩線を横切る縄状の撚れもなく、前肩も当たっていませんでしたので上衣もほぼ修正する所はありませんでした。ホッ(笑)。

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T様からもOKをいただき、いざ本縫いへ。

T様から、”他店のスーツなんですが、お直しは可能ですか?”とご質問を受けていました。”はいOKですよ!取り合えず見させて下さい。”とお返事しておりました。仮縫いのご来店時に見せていただくと、症状は正にツキじわと肩線を横切る縄状の撚れでした。一度お直しをされたそうですが完全に直らなかったそうです。がんばらなくてわ。

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簡単には直らない事をご説明させていただき、しばらく預からせていただく事になりました。スーツの納品時にお渡しする予定です。

ご納品(ご新調、お直し)は約3週間後です。お客様のご了解がいただけましたら、またご紹介させていただきたいと思います。

かつ店
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2008年01月30日

お客様スーツご紹介!!

どちらかと言いますと当店はクラシックなスーツを作らせていただく事が多いのですが、今日ご紹介させていただきますお客様(T様)のスーツはクラシックではございません。

T様は学生時代にラグビーをされていて、今でもバリバリのラガーマン体型です。

前回お作りさせていただいた時は、クラシックなスーツだったのですが(確か就職活動用に作らせていただいたと記憶しています)、今回は社会人になられて、服装も自由のきく業界ということで前回とは全く違うスーツを作ろうということになりました(汗)。

T様のご要望はまず第一に、上下ともとにかくタイトに!!そして着丈は可能な限り短く。パンツも股上は可能な限り浅くです。
細かなディテールは、上衣はシングルの1ボタン。袖ボタンも1つ。腰ポケットはスラント。衿巾も細くです。

ボタンを外した時の衿のロール感もしっかり出して欲しいとの要望もありました。

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(人体ではゆったりと着ている感じですが、T様は2回りくらいガッチリされています。)

サンプルの服を着ていただき、じっくりタイト感の確認をします。

”この位のタイト感でいかですか?”
”もっとタイトにして下さい”
”この位でいかがでしょう”
”もっとタイトにして下さい”

この会話が何度か繰返され、ゆとり量を決めました。ほとんどゆとりはありません(汗汗)。

そして仮縫い無しの1発仕上げです(汗汗汗)。しかも東京でお勤めですので仕上がりの確認ができません。
小心者の私は出来上がりのご着用を確認しないと心配で仕方がありません!!

T様には今日発送させていただきます。

”どうか気に入っていただけますように”(祈)。

かつ店
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2007年12月10日

お客様スーツご紹介!!

今日ご紹介いたしますのは、お客様(U様)ご自身がデザインされましたシャツジャケットです。

素材はCaccioppoli(カチョッポリ)のコーデュロイを使用しています。着心地のことを考慮し、総裏にいたしました。生地の方向は順目で裁断いたしました。(コーデュロイの場合*1逆裁ちすることがあります。この場合は順目で裁断するより色が濃く見えます。)

(*1逆裁ち:生地には裁断する方向があります。通常スーツの場合は手で生地を撫でて、上から下にツルッとなる方向で裁断します。逆に下から上に撫でると少し引っ掛かりがあります。)

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U様はいつも素材と色の選定にとてもお時間をかけられます。そして今回はデザインの確認にもお時間をかけられました。

仮縫いではU様はサイズ感、デザインの確認をじっくりされ、私どもは体型の補正をしていきます。

U様から首回りの開き具合や着丈等、再度調整してもう一度仮縫いをして欲しいとのご要望がありましたので、後日2回目の仮縫いを行いました。

出来上がりはU様に気に入っていただくことが出来ました。

お客様と一からオリジナルのお洋服をお作りするのもとても楽しいです!!

かつ店
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2007年11月03日

お客様スーツご紹介!!

今日ご紹介させていただきますN様は、ご自身のスーツスタイルをしっかりとお持ちになり、流行を追わずご自身のスタイルを追求したスーツ作りをされているお方です。

まず特徴的なのはフレアーのパンツスタイルです。最近でこそフレアーのパンツのオーダーが増えてきていますが、N様は初めて当店にお越しいただいた時から既にフレアーのパンツスタイルをご自身のスタイルとしておられました。その当時は今よりフレアー度のきついパンツを履いておられましたが最近は少し加減されています。

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今回作らせて頂いたスーツは上衣はダブルですが、当店で初めて作らせて頂いたスーツもダブルのスーツでした。

私もダブルのスーツは大好きで(実はシングルより好きなんです)が、若いお客様でダブルのスーツを作られる方は非常に少ないです。

皆さんダブルのスーツもっと着ませんか(笑)。

N様はご職業柄すごくご姿勢がよく、スーツ姿が映えます。お会いすると私も背筋がシャンとします(笑)。そして、スーツ姿を格好よく見せるのに姿勢はすごく大切なのだなぁと感じ、私自身いつも反省しております。

かつ店
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2007年10月05日

お客様スーツご紹介!!

今日ご紹介させていただきますスーツは、シリーズ(仮縫い、中縫い)でお届けしておりましたF様のスーツが納品となりましたので、ご紹介させていただきたいと思います。

前回、中縫い時での修正事項は、
・衿の返り具合をもう少し立ち気味にする。
・肩甲骨回りの微調整。
・袖を少し細くする。 
等でした。

中縫いでは既に出来上がっている箇所もありますので、修正出来る箇所には制限があります。
理想は、中縫い時にはほぼイメージ通りに出来上がっていて、本縫いで少し気になる所を微調整する程度、という状態です。

F様のスーツは中縫いでほぼイメージ通りに仕上がっていましたので微調整で済みました(ホッ)。

そして本縫いでは、中縫いで綺麗に出ていた胸のドレープを逃がさないように仕上げるよう職人に再確認を取りました。

今回で完成ですのでブログをご覧になっている皆様により解り易くお伝えできればと考えてF様のご協力のもと全身の写真も搭載させて頂きましたのでご覧下さい。

微調整事項を本縫いで修正し出来上がりましたスーツです。
いかがでしょうか?

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英国調の豊かな胸のドレープからウエストへ繋がる立体感も綺麗にでているのが写真でもご覧いただけると思います。


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肩甲骨の左右の出っ張りの違いによる皺なども綺麗に修正され背中も綺麗に仕上がりました。


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(フラッシュ焚いてしまい上下で色が少し違う感じに見えますね。撮影技術が低くてすみません)

F様の今回のスーツのイメージのご要望が英国調とイタリアの融合とのことでした。基本的には英国調スーツであるのですが、ほんの少しウエストポイントを上に持ってこられたり、肩線とほぼ平行で高いゴージラインなどの現代のクラシコ的要素をF様のお好みで少し取り入れられたり、前の釦を止めると少し引けじわが出るように仕上げて頂きたいなど、F様からの非常にこだわりのあるご注文を頂きそのように仕上げさせて頂きました。

仮縫い2回、中縫いをさせていただき,F様にも気に入っていただきましたが、それでもなかなか初めから100%完璧というのは難しいものです。何処かしらもう少しこうしておけばよかったというところが何度かお客様がご着用頂くうちに出てくる場合もございます。そしてその事を踏まえて次に生かしていくのもオーダースーツの楽しみの部分でもあり、そのお手伝いをさせていただくのが私どもテーラーの仕事であります。

今回でこのシリーズも最終回となりますが、当店のオーダースーツにおけます、仮縫い、中縫い、完成までがどういうものか、またその雰囲気などをブログをご覧下さっている皆様に少しでも感じていただけましたなら幸いです。

(今回のシリーズの説明よくわかったよ!またこの部分の説明がわかりずらかった等、当ブログをご覧になっている皆様からお気軽にご感想のコメントなど頂けるとうれしいです・・・笑顔)

最後になりましたが、このシリーズをブログに掲載するにあたり、F様には大変ご協力をいただきました。この場をお借りしましてお礼申し上げます。長期間に渡りありがとうございました。

かつら

posted by Tailor KATSURA at 16:13| Comment(2) | TrackBack(0) | お客様スーツ

2007年09月26日

お客様スーツご紹介!!

先日ブログでご紹介させていただきました”ダイスケさん”の雨降り袖スーツが出来上って参りましたのでご紹介させて頂きます。

ナポリ風スーツということで、パットなし、マニカカミーチャ、小さいアームホールでお作りさせていただきました。

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”ダイスケさん”さんのご要望で、雨降り袖は小雨ではなく大雨(笑)でという事でしたので、ギリギリまでイセ量を増やしました。パットなし、小さいアームホールと相まって肩回りはすごく楽になっていると思います。

まだ着用するには少し暑い(大阪はほんと暑いです)ですが、着用を重ねていただいて芯が馴染んでくるともっと雰囲気が出てくると思いますよ。

またご意見聞かせていただけましたら嬉しいです。

かつら
posted by Tailor KATSURA at 17:04| Comment(2) | TrackBack(0) | お客様スーツ

2007年09月20日

中縫い!!

お客様にご協力をいただきましてシリーズでお届けしておりますF様の中縫いを先日行わせていただきました。

ご遠方からお越し頂いていることもありドキドキの中縫いでしたが、ほぼ2回目の仮縫いの修正事項はクリアしておりホッといたしました。とは言え本縫いでさらに完成度を高めなくてはいけませんのでまだ気を抜く事は出来ません。

前回(2回目の仮縫い時)から中縫いまでに修正した点を整理させていただきますと、

・2回目の仮縫い時に思いきって鎌を浅くしたため右の前ダキ(正面から見て左側)にシワが出てしまいました。中縫いでは鎌の深さを修正いたしました。

・衿の返りをソフトにし”立ってくる感じ”を注意し縫製いたしました。

・衿巾が3ミリ細く上がっていましたので修正いたしました。

・左の肩甲骨が右に比べ出ている為、背にシワが出ていたのを修正いたしました。

・後ろダキが少し余り気味でしたので少し詰めました。

・下袖を修正し機能的にF様のご要望から逸脱しない範囲で後ろからの見た目がよくなるように修正しました(しかしこれはまだ修正量が足りませんでした)。

以上が主な修正事項です。

それでは画像をご覧にいただきながらその変化をご説明させて頂きたいと思います。

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前回出ていた右ダキ(正面から見て左側)のシワが無くなっているのをご覧いただけると思います。F様のご要望どおり鎌はギリギリまで浅くしてあります。前回より鎌を数ミリ修正いたしました。

衿の返りのロール感と”立ってくる感じ”、この部分は本縫いでも十分気を付けて仕上げていきます。

フロントは”ボタンを止めると少し引かれジワがでるくらいで”とのご要望がありましたのでそのようにさせていただいていおります。

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背部において2回目の仮縫い時に出ていたシワがほぼ消えたのをご覧いただけると思います。本縫いではさらに微調整し職人にしっかりくせ取りをするよう指図いたしました。

今回袖を見た目と機能性を両立させる方向で修正させていただいたのですが、見た目を考えると少しその量が足りませんでした。機能性を重要視されるF様のお考えを汲んでの修正だったのですが、もう一度F様とこの点をどう進めていくかお話させて頂き、見た目も考慮した修正を加える事になりました。少しお時間をいただき、修正した袖を付け直し、機能的に問題がないかF様にご確認して頂きました。特に問題は無いと言う事でしたので、本縫いでは見た目も重視した修正を加えていくことになりました。

画像では左の袖が修正を加えたものです。右袖付けに比べ綺麗になっているのがご覧いただけると思います。本縫いでは袖の太さも少し細くしていきます。

(仮縫いでは、お客様がお時間に余裕がございましたら可能な限りその場で修正を加えご確認していただけるようにしています。)

いかがでしたでしょうか?中縫いの雰囲気を少しでも感じて頂く事ができましたでしょうか?
余談ですが、今回写真を撮ることの難しさを感じました。たくさん撮ったのですが、ピンぼけやら何やらで使える画像は数点でした。もう少し分かりやすい画像があればなぁと反省しています。次回に向けて撮影の腕も磨いておきます(笑)。

次回はご納品時の模様をお届けしようと思っています。
お客様に出来上がりを気に入っていただけますように、最後の詰めをしっかりしていきたいと思います。

かつら

posted by Tailor KATSURA at 17:13| Comment(2) | TrackBack(0) | お客様スーツ