安定して暑くなってきましたね(笑)。涼しくなるまであと4ヶ月・・・。”完全タイドアップ宣言”をした私にとって長い夏になりそうです・・・。
さて今日は、当店がHP・ブログ上でご紹介、ご提案させていただいているスーツとは対極をいくスタイルでお作りになられました、F様のスーツをご紹介させていただきたいと思います(すごいですよ〜)。
皆さん、ZOOT SUIT(ズート スーツ)という言葉を聞かれた事はありますか?
1940年代にジャズメンのステージ衣装として登場した独特のスタイルなのですが(幅広のピーク衿、長めの上衣丈、バリモアカラーのシャツ、幅広のパンツシルエット、コンビの靴、などなど)、そのズート スーツをF様流にアレンジし、ガツンとお作りになられました。
このスーツの出来上がりまでのお話は1年前までさかのぼります。
昨年の春、F様は夏に向けての白麻のスーツをご計画でした。この時すでにF様の頭の中には完成された真っ白なスーツがはっきりと思い描かれていたように思います。しかしちょっとしたタイミングのずれから、出来上がりが晩夏になってしまうこととなってしまい、泣く泣く計画を1年先に見送ることになりました。(着れる時期が短いので仕方がありませんでした)
その時、来年(2009年)は「必ず作るぞ!」と強く決心されたF様は、その年の秋に”トレーディングポスト”さんのTricker's(トリッカーズ)のオーダー会で、先に白麻のスーツに合わせるための紺×白のコンビの靴をオーダーされました。(着実に白麻スーツ計画が進んで行きます・・・すごい計画性!私とは大違いです)
そして今年の4月、満を持して白麻のダブルのスーツをオーダーされました。
オーダー済みのコンビ靴は、今年の5月末に出来上がり、F様はトレポスさんに引き取りに行かれた帰りに当店に寄ってくださり、その出来上がりの靴を見せていただきました。(雨の降る中ありがとうございました)
いやぁ、忘れません! あの時のF様の嬉しそうなお顔!(まるで子供のようでしたよ・・・笑)
あとはスーツの完成を待つのみとなりました。
そしてコンビ靴の出来上がりから1週間ほど遅れて真っ白の麻のダブルのスーツが出来上がってまいりました。



今回F様が選ばれました素材は、SPENCE BRYSON(スペンス・ブライソン)のガッツり目のアイリッシュリネンです。色はホワイト、真っ白です(生地の取扱い気使いました・・・笑)
これは当初からF様より、「真っ白な、ガッツり目の生地で!」とご指定を受けていましたので、この生地をお勧めさせていただきました。
F様にお見せすると、「これ、いいですねぇ」と一発で気に入っていただき、素材は即決でした。
そして1年間暖めてきたデザインをお伺いし、後は私どもがしっかりお仕立てするだけとなりました。
出来上がってきたスーツを見て、最初に出た言葉は「お、おお〜っ!」でした。
大迫力!早くご着用されているのを見てみたいと思いました。
今の流行の延長線上からは決して出てこないデザインであり、私が着るには勇気のいるスーツなのですが、正直、「カッコいい」と思いました。
恐らく長身のF様がこのスーツを着て街中を闊歩されると、強烈に目立つと思います。F様ご自身もひょっとするとちょぴり勇気がいるのかも知れませんね。びびりの私には白のスーツを作って着る勇気は残念ながらありません・・・。
流行に左右されず、自分が着たいと思う服を迷うことなくオーダーされ、その過程をじっくり楽しまれているF様の姿を見ていて、「お若いのにすごいな」と関心しておりました。
いつも思うことなのですが、”オーダーでスーツを仕立てる“ というのは、ただ単にスーツを作るというとうだけではなくて、”自分自身をも仕立てていく” という意味合いがあると感じています。ハンドだとかマシンだとかは関係なく、自分の思いをオーダーし、完成までの過程をじっくり楽しむ。
今回F様にはそのことが強く感じられました。
きっとすでにF様の頭の中には次の構想が練られていることでしょう。
Fさん、次もいいもの作りましょうね!(ニコ)
かつ店
posted by Tailor KATSURA at 12:08|
Comment(3)
|
TrackBack(0)
|
お店情報