2008年03月14日

”仮縫い”の意義!!

最近、ご新規のお客様で””きっちりと仮縫いをやってみたい”というご要望が多くなってきています。

お客様が今まで作らていたテーラーさんが、仮縫いが出来なかったり、お客様のご要望を仕上がりに反映出来なかったりした経験から、”今度はきっちりとした仮縫いを付けて”自分の思っているスーツを、作りたいというお考えです。

若い方でもしっかりとしたお考えをお持ちの方もおられ、"たいしたものだなぁ”と関心させられます。

当店はご新規のお客様には仮縫いをお勧めしておりますが、その理由の一つに、言葉では伝えきれない部分を仮縫いを通して意思の疎通をはかりたいと考えるからです。(なかなか言葉だけでは伝わらない部分があるんです、難しいです)

例えばお客様の、”タイトに作って欲しい”というご要望があったとします。店側は自分たちの考える”タイト感”で裁断します。出来上がったスーツをご試着していただくと、”もっとタイトにして欲しかったんです・・・”というような感じです。お客様が考える”タイト感”と、店側が考えた”タイト感”がずれていたためにおこった失敗です。

このずれを解消するために、仮縫いが有る無しにかかわらず、一度お客様のイメージに近いサンプルを羽織っていただき、お客様がどのように感じたかを聞かせていただいています。ダメな場合は違うサンプルを羽織っていただき、そしてその作業を繰り返しお客様の”タイト感”を理解します(タイト感を例に取った場合)。

この作業を仮縫いと唱ってるテーラーもありますが、私はこの作業は決して仮縫いではないと思っています。あくまでお客様と意思の疎通を図るための1つのプロセスだと思っています。仮縫いはやはり、お客様ごとの型紙で裁断されたものによる着せ付けであると思います。

そうして出来上がった仮縫いで、お客様が出来上がりをイメージすることができ、さらに細かい微調整をすることが出来れば仮縫いは成功で、イメージ通りのお洋服が出来上がってきます。

そしてイメージ通りのスーツが出来上がってくれば、2着目以降は仮縫いが無くても完成度の高いスーツが出来上がります。

かつ店
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2008年03月06日

オーダースーツの定義について!!

何か仰々しいタイトルになってしまいましたが、気軽に読んで下さい(笑)。

先日Y新聞にオーダースーツに関する記事が載っていました。内容はイージーオーダーとパターンオーダーについてでした。

その中でイージーオーダーとパターンオーダーの定義の説明が載っていました。

以下その内容をそのまま記載いたします。

パターンオーダー
”既製服をベースに、身の丈や、袖の長さなど、基本的なサイズを調整できるオーダーメードの手法。裏地の生地や、ポケットや袖口などの細部のデザインも選べるものが多い。採寸は、肩幅など基本的な部分だけ行う。”

イージーオーダー
”フルオーダーと比べて、仮縫いなどの行程を省いたり、簡略化したオーダーメードの手法。生地などの選択肢が幅広く用意されているのが一般的で、体の各部位を細かく採寸するため、様々な体形に合わせやすい。”

とありました。おそらく一般的にはこのような説明になるのでしょう。

皆さんはこう説明されて違いがわかりますか。難しいですよねぇ(困)。

お店によって、この説明が違っていたり、曖昧だったりするので、消費者の皆さんが”???”となっておられないかが心配です。

というのは初めてご来店いただいたお客様に”このス・ミズーラはイージーオーダーですか?”とか”パターンオーダーですか?”と聞かれることがよくあるのです。お話をしている内に”お客様、かなり混んがらがっているな”と感じることがあります。(ひょっとすると私の説明が下手なのかもしれませんが・・・苦笑)

例えば当店の”ス・ミズーラ”は
・ファクトリー縫製です
・スタイル見本があり、スタイル重視ですがシルエットの変更は自由です
・職人が裁断します
・仮縫いが出来ます
・全ての補正ができます
・ゴージの角度など一部変更出来ない所があります
・細部の仕様は細かく選べます
・フルオーダーでもありません

さて当店の”ス・ミズーラ”はイージーオーダーでしょうか?それともパターンオーダーでしょうか?(笑)。

パターンオーダー的要素もあるし、イージーオーダー的要素もある、フルオーダーに近い部分もありますし・・・。混んがらがりますよね。

私は、オーダーをイージー、パターンー、フルの3つに分類することにちょっと無理があるように思います。それぞれメリット、デメリットがあり、各お店がいろいろ工夫を凝らして独自のオーダーシステムを作り上げているのですから、中間的なオーダーシステムがあって当然なんです。すぱっとこの3つに当てはまるとは限らないんです。

ですからお客様におかれましては、あまりオーダーシステムの名称にとらわれず、しっかりとそのお店のシステムを聞き自分が望む事を伝え、”何が出来て何が出来ないのか”を店員から聞くことが重要だと思います。また例え”当店はフルオーダーです”と言われてもしっかりその内容を聞き、オーダーする前に不安材料は無くしておくことが大切だと思います。後でトラぶって嫌な思いをするのはイヤですもんね。

ちなみに当店の”ス・ミズーラ”はフルオーダーに近いが、何でもOKとまではいかないファクトリー縫製で、”ロイヤル”はフルオーダーの職人縫製です。

余計混がらがってしまったらゴメンナサイ・・・(苦笑)。

かつ店
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2007年08月10日

当店のお仕立て説明Part4

最終日の今日は、当店の最高仕立てであるロイヤルをご説明させていただきます。

ちなみに、以前の写真もそうですがクリックしていただきますと大きくご覧にいただけます。

"ロイヤル"
ロイヤルの縫製は職人によりますハンドメイド縫製です。ロイヤルクラスの特徴は、何と言っても、全てにおいて制限が無く、完全にお客様独自の仕様で1着を仕立て上げるところにあります。自店併設の裁断室で職人が型紙を一から起こす完全なるフルオーダーであり、縫製においては衿芯も職人が手でハ差しを行うハンドメイドの丸縫いです。

肩のイセ量は最低でも2センチは入れて、前肩に仕上げていきますので、肩に沿い、非常に軽く、着易い仕上がりとなります。また毛芯はすべてイタリア製部材を用い、当店の縫製に合ったオリジナル毛芯に仕立てて使用しています。

当店のこのクラスはハウススタイルを前面に打ち出すやり方をとっておりません。お客様との打ち合わせの中でしっかりご希望をお伺いし、クラシコ系から英国調まで全てに対応していきます。パターン、縫製共に当店の技術を余す事なく盛り込んだ、当店の真骨頂です。

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ご紹介させて頂いた上衣は3B×1と2B×1ピークドラペルでいずれもロイヤル縫製です。この2点は私の着用品の為、反身補正と撫肩補正がはいっています。少し人体に乗り難くなっています。共にフラノ素材ですので肩のイセは2.5センチ入っています。

縫製工賃:¥131.250〜(税込、仮縫い付)


4日間に渡り、当店の4つのお仕立ての違いをご説明させていただきましたが、おわかりいただけましたでしょうか?まだまだ不十分でわかりにくい部分もあるかと思います。お客様にとりましては最も知りたい部分であるにもかかわらず、なかなかうまくご説明ができていませんでした。また、お客様がお仕立てを他店と比較される場合においても、お店ごとにそれぞれご説明の仕方も違いますので、頭を悩まされることだと思います。
今回の当店のお仕立て説明でわかり難い部分等がございましたら、ブログのコメント、もしくは個別にメールいただければご返答させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。



予告編:最近、英国調の・・・というご要望が多くなってきております。後日、”砂時計シェープ”シリーズといたしまして、以前にブログで仮縫いでのご紹介させていただいた"トニックのサンプルスーツ"と、当店のお客様のスーツで現在中縫い中の模様ををアップする予定です。
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2007年08月09日

当店のお仕立て説明Part3

今日は、HP上での説明では今一つきっちり説明が出来ていませんでしたカスタム・スペシャルをご説明させていただきます。

<カスタム・スペシャル>
カスタム・スペシャルの縫製は、上衣は次回ご説明する”ロイヤル”の職人によりますハンドメイド縫製で、パンツは前回ご説明しました”カスタム”のファクトリー縫製になります。上衣の縫製を重視される方や、予算を少し抑えたいというお客様にお薦めさせていただいております。

例えば、ハンドクラスの上衣の着心地は非常に気に入っているが、営業職の外回りでパンツを酷使するので2パンツが必要なので、今回は仕立て代を抑えたいといったお客様や、パンツは既成品でもさほど問題はないが、上半身に癖があり上衣はきちっとハンドメイドで作りたいといったお客様にお薦めさせていただいております。

また、ジャケット&パンツをご注文の場合に、パンツはファクトリー縫製で構わないとご希望されるお客様もたくさんおられます。どうしてもパンツは上衣に比べて傷みが早いですので仕立て代を抑えて2パンツにというお客様が多いです。

カスタム・スペシャルの上衣はもちろん自店併設の裁断室で職人が型紙を起こす完全なるフルオーダーであり、縫製においては衿芯も職人が手でハ差しを行うハンドメイドの丸縫いです。このカスタム・スペシャルは特に夏場になりますとご要望が増えて参ります。

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(カスタム・スペシャルの上衣は明日ご説明させていただきますロイヤルと同じハンドメイド縫製です。今日ご紹介する上衣はダブル6B×2です。)

縫製工賃:¥105.000(税込、仮縫い付)

次回は当店のロイヤルクラスのお仕立ての詳しいご説明をさせて頂きます。
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2007年08月07日

当店のお仕立て説明Part2

今日は、ス・ミズーラではカバーしきれない部分を一から作るカスタムをご説明させていただきます。

<カスタム>
カスタムの縫製はス・ミズーラと同様ファクトリー縫製となります。同じファクトリー縫製であるス・ミズーラとの大きな違いは、カスタムにはベースの型紙が無く、一からお客様一人一人の型紙をお作りするところにあります。

このクラスからは自店併設の裁断室でカッターが型紙を作成いたしますので、縫製までの過程はほぼハンドメイドのフルオーダーと同じになります。ただファクトリーでの縫製を前提とした型紙になっていますので各部のイセの量などはハンドメイド縫製の型紙とは違ってきます。

このカスタムはス・ミズーラで使用しているベースの型紙ではデザイン的、サイズ的に対応出来ない方や、よりオリジナリティのあるスーツをお求めの方で縫製はファクトリー縫製でOKという方にお薦めです。よくある例としましては、お客様が気に入られているスーツや雑誌の写真を参考に型紙をお作りさせていただく、といったかたちです。

ファクトリー縫製でお作りさせていただく場合、お客様のイメージをしっかりお伺いし、ス・ミズーラとカスタムのどちらがベストかご提案させていただいております。

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(シングルのピーク衿、そしてかなりロープドショルダーのきつい仕様の為、ス・ミズーラの型紙では対応することができませんでしたので、型紙を一から起こすカスタムでお作りしました。)

縫製工賃:¥84.000(税込、仮縫い付)

次回は当店のカスタム・スペシャルクラスのお仕立ての詳しいご説明をさせて頂きます。
posted by タケシ at 14:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 仕立説明

2007年08月06日

当店のお仕立て説明Part1

最近、多くのお客様からメールやお電話などで、当店の縫製仕様についてのお問い合わせをいただいております。そこで今一度ブログ内ではございますが、当店の4つの縫製仕様の内容を補足し、お客様がイメージされているスーツに合った縫製仕様を選んでいただけるよう詳しくご説明させていただきたいと思っています。

当店の縫製仕様は大きく”ファクトリー縫製”と”職人によりますハンドメイド”の2つに分かれます。そして、そのパターン上、縫製上の制限や、縫製の組み合わせによって、”ス・ミズーラ”、”カスタム”、”カスタム・スペシャル”、”ロイヤル”の4つのクラスに分かれています。
それでは、それら4つの縫製仕様がどのように違うのか、4日間に渡って1つづつ詳しく説明させていただきたいと思います。

まず今日は、当店で若い方や初めてオーダースーツをお作りになる方に人気のあるス・ミズーラをご説明させていただきます。

<ス・ミズーラ>

ス・ミズーラの縫製はファクトリー縫製で、国内トップレベルの縫製工場を使用しております。クラシコイタリアテイストで、オーソドックスで癖のないスタイルを特徴としています。
当店が作成しましたオリジナルの型紙をベースに、お客様のサイズやお好みを反映しそこに体型補正を加えてお客様一人一人の型紙を作成いたします。また体型補正には制限は無く、ミリ単位の複合補正も可能です。
ス・ミズーラはパターンオーダー的な要素もございますが、当店のス・ミズーラの一番の特徴は何と言っても仮縫いをする事が出来ることです。

仮縫いとは、本縫いまでにサイズ、デザイン、補正などを確認する行程のことで、ご注文をいただいた生地をお客様の型紙で裁断し、しつけ糸で仮り付けしたものをお客様に着ていただきます。仮縫いが終わりますと、お洋服は一旦ばらばらにし、修正した新しい型紙で裁断し直します。

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ス・ミズーラは価格的にも4つの縫製仕様の中で最もこなれていますので、オーダースーツを初めて作られる方や、生地を決めてすぐ縫製する”直縫い”に不安な方には、仮縫いの出来るこのス・ミズーラをお薦めしています。
ゲージサンプルを40〜56までの9サイズ、型はシングル2B×1、3B×1、3B×2、ダブル6B×2の4型ご用意しておりますので、ご来店時にご着用していただき、サイズ感やデザインをご確認していただく事が出来ます。オーダースーツが初めての方でもゲージサンプルをもとにお話を進めさせていただくとイメージに近いスーツをお作りする事ができますのでご安心してお作りいただけると思います。

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(この上衣は実際にス・ミズーラのゲージとして使用しているものです。型はシングル3B×1です。ゲージですので補正等は入っておりません。)

また、デザイン面においても衿幅の変更やゴージラインの上げ下げ、ボタン位置の変更等フルオーダーに近い感覚で変更が可能です。ディテールにおきましては、本切羽、台場、AMFステッチ(フロント、上衿、腰P、胸P)、本水牛ボタン等標準仕様となっております。

縫製工賃:¥52.500(税込)、仮縫い付は別途¥10.500

次回は当店のカスタムクラスのお仕立ての詳しいご説明をさせて頂きます。
posted by タケシ at 14:37| Comment(2) | TrackBack(0) | 仕立説明