2017年03月03日

ゴルフパンツに『ティーポケット』!!

ゴルフ用のパンツに、後付けで『ティーポケット』を作ってみました。

最近のゴルフパンツはタイトなものが多いので、ポケットの中からティーを取り出すのは少しストレスを感じます。

そこで便利なのが『ティーポケット』!!

ティーショットの時、慌てること無くスッとティーを取り出せます。

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既製のゴルフパンツには初めからティーポケットが付いているものがありますが、結構便利なので出来上りのパンツに付けてみました。

こんな小細工が出来るのも、職人がいる当店ならではの強みです!

ーーかつ店の閑人閑話ーー
実は上述のパンツ、私の私物です。
ゴルフは年に一回(2年に一回のときもありました)くらいしかやっていなかったのですが、昨年の10月に生地屋さんからゴルフを誘われ、それ以降、健康維持の目的でゴルフをリスタートしました。
健康維持が目的と言っていても、やり始めるとムキになってしますのが私の性格です(笑い)。
毎週休みの前日に武庫川じりの練習場で日が変わるまで500〜600球を打っていますので(笑)、もし見かけたら是非お声掛け下さい!
PS:15日パインレークに行ってきます。目標105切り!!
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2014年11月14日

コットンパンツ用素材『ストレッチコットン『『コットンフランネル』のご紹介!!

今日は、SONDRIO(ソンドリオ)の『ストレッチコットン』と、『コットンフランネル』をご紹介させていただきます。

以前にも同じジャケットで登場させていただきましたが、今回はコットンパンツでのコーディネイトです。

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(ス・ミズーラ¥31,500(税込)より)

素材はSONDORIO(ソンドリオ)の『ストレッチコットン』を使用しました。
生地ウエイトは430g/mと肉厚です。生地のタッチは、ロロピアーナのウインターコットンのように少し起毛していて、生地の目がはっきりわかります。

コットン素材で生地の目がはっきりわかる素材、例えばコーデュロイやベルベットなどは並毛と逆毛では色の見え方がかなり違います。逆毛で裁断する方が色が濃く見えます。

このパンツは並毛で仕立てましたので少し白茶けて見えます。

最近は逆毛で裁つことが少なくなりましたが、ベルベットなどはお客様のご意向をお伺いして逆毛で裁断することもあります。

話がそれてしまいましたが、このパンツ、画像では色がグレーに見えますが、現物は少し緑がかっています。パンツの裾巾は19cmと細くしています。

ジャケットはマーチンソンのフランネルで、スリーピースで作った上衣をジャケットとして着ています。ベースのデザインは『クラシコモデル』です。

パンツの丈は少し長めにしていますが、これは私の好みです・・・笑

ウールフランネルのパンツで合わすよりもカジュアル度が増します。

それにしても、ストレッチコットンは楽ですね。一度この味をしめると、抜け出せなくなるかも・・・笑

続いて『コットンフランネル』のご紹介です。

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一見ウールのフランネルに見えますがコットン100%です。生地感は非常にソフトで暖かいパンツに仕上がります! 生地ウエイトは360g/mです。

ウールフランネルと違い着用していると着崩れ感がでますので、少しカジュアル感を出したい時には使い勝手がいいと思います。

少々タイト目に作っても着心地が楽な『ストレッチコットン』、暖かさ抜群でウールフランネルより少しカジュアル感が出せる『コットンフランネル』の2点をご紹介させていただきました。
posted by Tailor KATSURA at 13:57| Comment(0) | TrackBack(0) | パンツ

2014年04月22日

コットンパンツ & スウェードスリッポン!!

3月11日のブログで『ラルスミアーニ』のコットン素材をご紹介させていただきましたが、その素材でパンツを作ってみました。

うすいピンクで作ろうと思っていたのですが、見本帳を見ているうちに、あれもこれも欲しくなり(笑)、うすいプルーと、うすいグリーンも作ってしまいました・・・笑

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一緒に写っているスリッポンは、当店のパターンオーダーシューズです。
共に、スウェードで作っています。

画像上のスリッポンは、色が上手く出ていないのですが、ロイヤルブルーです。

価格は、
スリッポン:¥47,520(税込)
パンツ:¥30,780(税込)〜

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これからのシーズン、休日はどうしても軽装になってしまいがちですが、そこをあえてコットンパンツに”革靴”(スウェードスリッポンやコブラヴァンプなど)、そして”サマージャケット”、というスタイルいかがでしょうか?

カッコいいですよ!!
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2013年05月04日

梅雨対策『撥水パンツ』のご提案!!

今日は梅雨に向けて、撥水性のある生地を使って作る『撥水パンツ』をご提案させていただきます!

6月の梅雨時期になると、もうこの頃には皆さんクールビズだと思います。

クールビズ・スタイルになると、パンツがしっかり露出しますので、コーディネイトにおけるパンツの重要度は高まってきます。

単にスーツの上衣を脱いだだけでなく、パンツのシルエットを替えてみたり、パンツ単品らしい色柄にしてみたり・・・少し工夫をしてみるのも楽しいものです!!

そこで素材にもこだわってみませんか?

今日ご提案させていただくのは撥水性のある3つの素材です。パンツ単品なのでお値段を抑えた生地をご提案させていただきます!

【御幸毛織・COMFUNCTION】
こちらの生地は、『強撥水+防シワ+ストレッチ』と多機能な素材です!
雨を弾き、雨によるシワも軽減し、タイト目のパンツにもストレッチ機能で対応!
雨に濡れても、かなりしっかり原型をキープしてくれると思います!

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素材:100% Wool
ウエイト:260g/m
価格:¥31,500(仮縫い無し、税込)
日本製

【Savile Clifford(セヴィル・クリフォード)】
こちらの生地もナチュラル・ストレッチが効いています。
無地系で20色ご用意しています

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素材:100% Wool
ウエイト:250g/m
価格:¥36,300(仮縫い無し、税込)
英国製

【DOMESTICK】
30%ポリエステルが入った国産生地です。
お値段もこなれていますので、『雨専用パンツ』と割り切ってお作りされる方も多いです。

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素材:70% Wool 30% Polyester
ウエイト:220g/m
価格:¥23,700(仮縫い無し、税込)

それぞれ、スーツ用の生地もございます。

5月の中旬までにご注文をいただきますと、梅雨シーズンに入る前にご納品できます。

シルエットと素材にこだわった梅雨対策『撥水パンツ』』はいかがでしょうか!!
posted by Tailor KATSURA at 17:18| Comment(0) | TrackBack(0) | パンツ

2012年06月23日

ミニシリーズ!『カラーパンツ』で暑い季節をお洒落に過ごす Part2!!

今回はカラーパンツにオススメのコットン100%の生地をいくつかご紹介をさせていただきたいと思います。

まずは、イタリアの大手のミル『LARUSMIANI(ラルスミアーニ)』のコットン100%地ご紹介です。

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このシリーズは昨年も大変人気がございましたが、今年は差し色をより鮮やかにリニューアルされました。価格的にもこなれていますので、オーダーパンツに初めてトライされるお客様にもちょうどいい素材だと思います。

ウエイト:240/250g/m、310/340g/m(二種類あり)

続きましては、『Caccioppoli(カチョポリ)』です。

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毎年、「よくこれだけコットンばかりを、しかもウエイトを細かく分けてバンチにしたなぁ」と感心させられます(笑)。かなり微妙なグラデーションで構成されているので見応えがありますよ!

ウエイト:235〜450g/m

こちらは『DRAPPERS』のコットンです。

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このバンチには、夏用の230g/mから、英国製の440g/mまで入っています。ラルスミアーニやカチョポリのコレクションに比べるとオーソドックスな色目が多いです。

ウエイト:230〜440g/m

しっかり目のコットンがお好みの方には『Brisbane Moss(ブリスベン・モス)』の310g/mのコットンがオススメです!

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イタリア製のコットンの比べ『パリッ』とした感じがあるのが特徴です!

カラーパンツの素材としてご紹介していますが、もちろんどのバンチにもオーソドックスな色柄も入っていますよ!

今からのご注文でも7月下旬頃のお仕立上りになりますのでまだこの夏に間に合います(笑)!!

以上2回に渡って、”ミニシリーズ!『カラーパンツ』で暑い季節をお洒落に過ごす”をお届けいたしました。


ここで少しご案内がございます!!

当ブログの名物でもあります(笑)『長編シリーズ』は、今回のミニシリーズ以外にも過去にいくつか載させていただいているのですが、ブログ管理の都合上、過去の『シリーズ』におきまして直接ご覧いただくことが出来なくなっているシリーズがございます。

そこで過去の『長編シリーズ』にも直接アクセスしてご覧いただけるようにいたしました!

下記のシリーズごとの『No』をクリックしていただきますとご覧いただけます!

今回のミニブログにもご登場していただきましたTS様のご友人のF様のスーツ作りなど、熱いシリーズが盛りだくさんになっておりますので、ご興味がございましたらのぞいてみて下さいね!!

当店の顧客様の中にはひそかに楽しみにさているファンの方もおられるとかおられないとか・・・笑 

是非ご覧下さい!

ーー過去の『長編シリーズ』のご案内ーー

【F様のスーツ・シリーズ】
No.@ No.A No.B No.C

【カシミア100%トレンチコート・シリーズ】
No.@ No.A No.B

【靴ニューデザイン・シリーズ】
No.@ No.A No.B

【ピーコート・シリーズ】
No.@ No.A No.B No.C No.D No.E

【ロール感のあるボタンダウン(フルオーダー)・シリーズ】
No.@ No.A
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2012年06月19日

ミニシリーズ!『カラーパンツ』で暑い季節をお洒落に過ごす Part1!!

大阪はかなり暑くなり、梅雨で雨模様の日が多くなってきましたね!

ビジネスにおいては去年に引き続きクールビズ・スーパークールビズが推奨され、服装におけるビジネススタイルが変わりつつあります。今まで以上に単品アイテムが見直され、その中でオンの時もオフの時も、パンツによるお洒落が以前にも増して注目されています。

定番のグレー系のウールパンツをはじめ、ベージュ系のコットンパンツ・チノパンなど、誰も1着はワードローブにお持ちになられていると思います。 
最近、雑誌などのスナップ写真では、白パンのコーディネイトがよく取り上げられるいますが、こちらもお洒落に敏感な人達にはすっかり定番化したように思います。

カラーパンツも以前よりもよく見かけるようになりましたが、皆さんカラーパンツはどのようにお考えですか?
まだお持ちでない方も雑誌やお店でご覧になられて、「今年こそは挑戦してみたい!」と思われている方も多いのではないでしょうか?
会社によってはドレスコードが厳しいところもありますから、ビジネスシーンで履くのはなかなか難しいアイテムですが、オンで履かれるベージュ系のコットンパンツ・チノパンと見た目の雰囲気が一目で変りますから、同じコットンパンツでもオンとは違ったオフの装いを表現できるアイテムです!

またカラーパンツは『大人の休日のお出かけ』や『リラックスした夏らしい装い』に是非気軽に挑戦していただきたいアイテムの一つだと思っています。

という訳で(前ふりが長くなりましたが・・・笑)、今回のミニシリーズは『カラーパンツ』を取り上げ、お客様の出来上がり品とともにご紹介をさせていただきたいと思います。

実は、GW前に「そろそろ夏に向けたコットンパンツの生地をブログでご紹介させていただこうかと考えていた矢先、ブログで何度かご登場いただいているTSさんからコットンのカラーパンツを工場縫製のカスタム仕立てでオーダーをいただききました。そこで私はいつもの調子で(笑)『渡りに船!これ幸いと!』またまたTSさんに頼み込んで着用写真でのブログへの登場をお願いしました。
(いつも私どもの無理なお願いを聞いていただいて恐縮でございます・・・笑)

今回も数回のシリーズで?と密かに考えたのですが、TSさんより『ブログを見られているお客様のご参考になるのであれば別に今回も僕の着用写真も載せるのはいいですよ!でもすごく拘り派のお客さんみたいに書くからなぁ・・・汗。40もとうに超えたおっさんのパンツが何かの参考になるのかな?いつもより軽めのブログでお願いしますね・・・笑』と仰られたので、出来るだけ軽めでいかせていただきます(笑)。(長くなりそうですが・・・笑)

まずはその今回オーダーいただいたカスタム仕立(工場縫製)のカラーパンツの画像をご覧下さい。

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縫製:当店カスタム仕立(工場縫製)
デザイン:ノータック、ストレートライン
生地:ラルスミアーニ製(伊) Cotton 100% 310/340g/M(中肉厚)
色:イエロー系のコーンカラー
ディテール:ベルトステイループ、バックスリット、フラシループ、パンチェリーナ、2重持ち出し、ファスナー仕様

ディテールは以前ご紹介したロイヤル仕立のものとほぼ同じです。今回はフロントのコインポケット、内側の隠しポケット、膝当てを省いています(こちらでご覧いただけます)。

またTSさん拘りのサイドポケットは、シーム(脇線)に掛からない片玉縁仕様です。後ろのビスポケットは左右お付けしています。

以上の仕様は全て当店のス・ミズーラでもお受けできるディテールなのですが、TSさんはあえてカスタム仕立でご注文されています。

それは、オーダー経験が豊富なTSさんはご自身の体型も熟知されていて、またご要望も大変シビアなのですが(汗)、私どもの縫製システムも考慮され同じファクトリー縫製でもマスターパターからの補正ではなく個別の型紙を使うカスタム仕立でのオーダーをご選択された、というのがその理由です。(TSさんの奥様は服作りのプロの方でパターンメイキングや服作りを熟知しておられます・・・汗)

また以前ご紹介させていただきました、ロイヤル仕立のグレーのサキソニーのパンツは、ダブルで裾上げをされていますが、今回のカラーパンツは3.5cm幅のシングルタタキ仕様にされています。
初めは「ダブルもありかな」とご検討されたのですが、今回のパンツのラインとカラーパンツというアイテムのコーディネイトを考えられた時、シングルタタキがベストと判断されました。

ちなみにTSさんはウールパンツの場合は裾口の落ち感を出す為にダブル仕様にされています。(ダブルにすると生地の重みも手伝って裾口に落ち感が出ます)

それと今回はファクトリー縫製ですから、当店の縫製職人の手アイロンによる丁寧なクセ取りは出来ませんので、いわゆるS字のカーブパンツではございません。
今回はコットンパンツですので洗濯の機会も多いということもあり、メンテナンス性重視でファクトリー縫製にされています。

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ご体型とのバランスありきの仕立て服では、部分の単純な数値の羅列はあまり意味が無いのですが、TSさんが「お客様の参考になるなら全部公開してもいいよ!」と仰っていただいていますので、ここで以前にご紹介させていただいたパンツ(その1その2)とちょっと比較してみることにします!

当時より少しお痩せになられています。
ウエスト89cm→87cm 股上24.5cm

   〈前回グレーパンツ〉〈今回仮縫い寸法〉〈今回仕上がり寸法〉
渡巾     34        32.5   →    32
膝巾     25.5        25    →    24.5
裾巾     21.5        21   →    20.5

今回は素材がコットンということと、パンツの色目も考慮され上記の仮縫いの数値をご指定されました。

そして仮縫いで生地の特性やラインの出方、またご自身のご体型とのバランスや着心地を確認され、最終当店のカッターとご相談をされ、『渡り』から『裾』にかけてのラインを仮縫い時よりさらに0.5cm程細く修正されました。

上記のように仮縫いの工程をお付けしますと、色の明暗によってシルエットが微妙に違って見えてくることなどや、数値上の比較だけではわからない部分なども完成までにご確認していただくことができ、よりイメージに近い仕上りにすることが出来ます!

以前に、パンツの色がシルエットの見え方にどのような違いをもたらすかをブログで取り上げましたのでご興味のある方はこちらをご覧下さい。

今回のパンツの裾巾や裾丈ですが、TSさんの場合かなりの長身で股下も長いので、例えば裾を19cm位に細くしたり、丈をスパッと短くされますと、バランス的に一般的な体格のかたより先細りに見えたり無理やり短いのを履いているように見えたりしますので、それほど細い裾巾にせずカラーパンツの軽快感が無くならない程度のクッションにされています。

また靴のサイズも考慮され(仮縫いで実際に履く靴を履き)、裾巾やパンツのラインをTSさんの考えられるベストなバランスに落ち着くよう仮縫いでご自身で見極めておられます。

ちなみに今回写真でパンツに合わされている靴は当店のペルフェットのパターンオーダーシューズです!
アノネイのライトブラウンの革を使った『ダブルモンク』です。サイズは9・1/2のEです。

TSさんにちょっとご質問をさせていただきました!
「このカラーパンツに足元は他にどんなものを合わされますか?」とお聞きしたところ、
「当日はペルフェットのライトブラウンのダブルモンクだったけど、スリップオンも良いですね!それとやっぱりコンバースやスペルガとかの昔ながらのローテクスニーカー・デッキシューズ・モカシン・ドライビングシューズ等を素足に履くのも夏らしいと思います。その時はベルトはリボンベルトやエラスティックかメッシュが夏らしくて合いそうですね。そうするとやっぱりパンツの裾は夏ぽっく時にはロールアップでも履きたくなるから、それなら僕的には今回のパンツに関しては裾はシングルのタタキが一番かな?ロールアップもできる位の丈にしたし」とのことでした。

いかがでしたでしょうか?TSさんのカラーパンツのご紹介皆様のご参考になりましたでしょうか?

是非皆様もこの夏は、ご自身のお好みの色やサイズに合わせたカラーパンツをオーダーで作ってワードローブに加えてみてはいかがでしょうか!

(今回もTSさんにはブログ掲載にご協力いただきまして有難うございました。そして「ブログに載せるならやっぱりペルフェット履いて写らないと駄目だよね?桂さん」と仰ってわざわざ当日靴をご持参いただくなど、撮影の為に細やかなお心使いいただきまして本当に有難うございました。)

次回はカラーパンツにオススメの生地などをご紹介させていただきます 。
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2010年03月02日

コットンパンツ、まとめていかがですか(笑)!!

コットンパンツにピッタリの非常に爽やかな色目の生地が入荷いたしました!

今日ご紹介しますのは、イタリアSONDRIO(ソンドリオ)社の、コットン100%素材です。

カラーは全8色展開です!

度きつい原色系の色目ではなく、淡いパステル調ですので、
「カラーパンツは履いてみたいけれど、あまり色のきつい派手派手パンツはどうも・・・」という方にはお召しやすい色目だと思います。

生地感は非常にサラッとしていますので、夏場に向けても気持ちよく履いていただくことが出来ると思います。

またタテ糸に白糸、ヨコ糸に色糸を使い、綾に織っていますので、見た目にも爽やかな色の出方になっています。

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カラーはこの他に、
うすめのベージュ、ネイビー、ブルー、パープルの4色がございます。

お値段はス・ミズーラで1本¥29,800からです。

そしてさらに、2本ご注文をいただきますと、なんと(笑)¥56,800/2本に。

さらにさらに、まとめて3本ご注文をいただきますと¥79,800/3本にさせていただきます。
(なんだかテレビショッピングっぽいですが・・・笑)

もちろんカラー・デザイン・サイズ・シルエットは各々変えていただいてOKですよ!!

例えば、1本はノータックでタイト目にして、丈を少し短くして、股上は浅めにして、裾口はシングル、
もう一本は1タックにして、少し余裕を持たせたシルエットにして、股上を少し深く、などという感じで違ったイメージでお作りいただくと楽しいと思います!

爽やかなパステル調カラーパンツ、いかがでしょうか!

かつ店 
posted by Tailor KATSURA at 14:19| Comment(12) | TrackBack(0) | パンツ

2009年04月09日

パンツシリーズ、補足説明!!

パンツシリーズ(3/20〜4/4のブログ)をご覧いただいたお客様からお問い合わせがございました。
ご説明が不足していた部分がありお詫びいたします。

ご質問の内容は少しまとめさせていただいておりますが、以下にその内容を書かせていただきました。

価格についてご質問がございました。

Q:「出来上がりはどのくらいからですか?」
A:ベーシックモデルで2万円台の後半スタートとなります。後は生地代と仕様によって変わります。
仮縫いはプラス¥4,000(税抜)でお付けすることが出来ます。

補正についてのご質問がございました。

Q:「どのような補正が入れられるのでしょうか?」
A:基本的にはフルオーダーと変わらい補正を入れることが出来ます。仮縫いをお付けさせていただいた場合はそこで補正の過不足やデザインの確認等を行います。ただ、ブログでご紹介させていただいた”S字”のくせ取りは出来ません。

ブリスベン・モスについては数点のご質問がございました。

Q:「色は一色だけですか?」
A:かなりの色数がございますが、そのなかから当店は8色セレクトしております。

Q:「生地の種類は1種類だけですか?」
A:弊社が今回仕入れましたのは、比較的ウエイトの軽いタイプですが、もう少しウエイトがあり厚手のものもございます。また他に”サマーコーデュロイ”というシリーズもございます。

Q:「ブリスベン・モスって初めて聞きますが・・・」
A:イギリスのミルで、有名どころのコットンも織っています。

以上がお客様にお答えさせていただきました内容です。
しっかりとブログでご紹介しておかなければいけませんでした(謝)。申し訳ございませんでした。

かつ店
posted by Tailor KATSURA at 11:34| Comment(1) | TrackBack(0) | パンツ

2009年04月04日

オリジナル、スミズーラ・ノータックパンツのご紹介Part2!!

いよいよ今日でこのシリーズも最終回となります。

今日は、基本パターンを新たにいたしましたスミズーラ・ノータックパンツの、パターン上の特徴と、3種類ご用意しましたモデルのご説明、そしてこれから春から夏に向けてのパンツ素材をいくつかご紹介させていただきたいと思います。

それではまずはパターン上の特徴からご説明をさせていただきたいと思います。

皆さんが求められる”理想のパンツ”とはどんなものでしょうか?
”カッコが良くて、履き心地がいい!”
”足が長く見える!”
”お値ごろ!”(笑)
こんな感じではないでしょうか?

この中で、一番上のカッコ良さと履き心地の両立、これは現在の細身のシルエットにおいて、ちょっと難しいものなんです。こちらを立てれば、あちらが立たずと言った感じになり、パターン上ですこし工夫が必要となります。

今回目指しました基本パターンは、細身だけれども、無理がかからず、履き心地を損なわない機能的なパンツ。そしてシルエットにおきましては、正面から見た時のサイドのスッキリ感を大切にし、後ろから見た時の尻ぐりを奇麗に表現する、というコンセプトのもと作成しています。

そしてそのパターンは、上衣同様、完全自社で開発いたしました。自社で開発したパターンであるからこそ、パターンの特徴を知り尽くし、その特徴を生かしながらお客様ごとに適切な補正を施したパターンニングが出来るのです。

次にディテールのご説明です。
仕様の違いにより、”ベーシックモデル”、”パンチェリーナモデル”、”パンチェリーナ&フライフロントモデル”の3つのモデルをご用意しております。

--ベーシックモデル--
・バックはスリットが入り、フラシループ。持出しはシングルでベルトループが付きます。ボタンは本水牛、ナット、貝ボタンの中からお選びいただけます。また腰裏も8種類の中からお選びいただけます。(以上各モデル共通)

--パンチェリーナモデル--
・インナーの仕様がパンチェリーナになり、持出しがダブルになります。フロントはファスナー仕様です。

--パンチェリーナ&フライフロントモデル--
・”パンチェリーナモデル”をフライフロントにした仕様です。

また”パンチェリーナモデル”、”パンチェリーナ&フライフロントモデル”におきまして、ご希望によりインナーのボタンを薄型の本水牛ボタンをオプションでご用意しています。ボタンによる厚みを押さえることができ、あたりも軽減されます。

基本モデルとして、上記の3つのモデルをご提案させていただいておりますが、もちろんこの他の仕様も可能です。

それでは最後になりましたが、これから春〜夏に向けてのパンツ素材をいくつかご提案をさせていただきたいと思います。

・DRAPERS(ドラッパーズ)

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ちょっと派手目のカラーパンツはいかがでしょうか?
ホワイトもイイですね!

・Brisbane Moss(ブリスベン・モス)

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こちらは英国製素材です。打ち込みがしっかりしています。
サラリとした素材感は気持ちがイイです。

・Caccioppoli(カチョポリ)

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見た目にはざっくり感のある素材ですが、肌触りがよく夏場もご着用OKです。

今回はコットン素材の一部をご紹介させていただきました。
パンツのゲージサンプルは上着と違い、すっと羽織っていただくという訳にはいきませんが(笑)、遠慮なくご試着お申し付けくださいね。
あわせて上着(クラシコ、ブリティッシュ、ナポリモデル)のご試着や、パターンオーダーシューズのゲージサンプルの足入れもどうぞ!!

6回にわたってお届けいたしました、”パンツシリーズ”。いかがでしたでしょうか?

昨年、年初から掲げております、”日本一、敷居の低い、老舗テーラー”(笑)を目指し、これからもお客様目線で新しい商品企画に取り組んで参ります。

今後もTailor KATSURAの新しい取り組みにご期待下さい!!

長期間にわたりました”パンツシリーズ”最後までおつき合いいただきまして誠にありがとうございました。

Tailor KATSURA スタッフ一同
posted by Tailor KATSURA at 12:26| Comment(2) | TrackBack(0) | パンツ

2009年04月01日

オリジナル、スミズーラ・ノータックパンツのご紹介Part1!!

今日からいよいよ後編です。

話の内容は変わりまして、当店のスミズーラのパンツのお話をさせていただきたいと思いますが、その前に少し当店のス・ミズーラ(ファクトリー縫製)について触れさせていただきたいと思います。

現在、当店のス・ミズーラは、”クラシコモデル”、”ナポリモデル”、”ブリティッシュモデル”の3つの基本シルエットを基調に展開させていただいております。(2008年7月20日のブログからシリーズで詳しくご説明させていただいております。スーツカテゴリー内)

ス・ミズーラの上衣におきましては、各モデル、ゲージサンプルをご用意させていただき、お客様に実際に羽織っていただくことにより、その違いを見ていただき、また体で感じていただいております。

この仕上がりサンプルを通して、言葉では伝えきれない微妙なサイズ感や着心地などを確認していただくことが可能となります。さらに仮縫いをさせていただくことにより、ご注文いただいた生地でデザイン・サイズ感等をご確認していただくことが出来き、より仕立て上がりのイメージがし易くなります。この幾重もの確認作業を通して、お客様のイメージ通りのお洋服に仕立て上げていきます。

単に、お客様のご体型に合ったスーツをお作りするだけなら、テーラーにとってさほど難しいものではないかもしれません。しかし、そこにイメージという感覚的要素が入ってくるとそうはいかなくなってきます。その意味で、このス・ミズーラにおけますゲージサンプルは、お客様とイメージを確認し合うための大切な橋渡しの役目を担っています。

そして今回、パンツの新パターンを開発するにあたり、パンツにもこのゲージのシステムを導入し、よりタイトになりつつあるパンツの微妙なサイズ感やシルエットの確認をスムースに行えるようにいたしました。

これにより、タイトなシルエットをお求めのお客様のご要望をより正確にパターン化する事が可能になり、お客様におかれましては、出来上がりのイメージがしやすくなり、ご要望をより伝えやすくなるというメリットがございます。

実際にお客様とお話をさせていただいていて感じる事なのですが、”タイトなパンツ”と言いましても、その感覚はお客様によって皆様かなり違いがございます。お話をお伺いしてイメージをすり合わせていくわけですが、やはり”百聞は一履にしかず”(笑)、ゲージサンプルを履いていただくのが一番確かです!!

という訳で、ゲージサンプルは9サイズご用意したしました!!

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(精度を高めるために、しっかり目のサキソニーでお作りしています。)

特に、初めてオーダースーツを作ろうとお考えのお客様は、やはり「どんなスーツが出来上がってくるのだろう?」と不安だと思います。(実は私も初めてオーダースーツを作った時はそうだったんですよ・・・笑)

例えば、お客様が「細身のパンツをお願いします。」と店員にご要望を伝えたとしますね。店員から「はい分かりました。」と元気のいい返事が返ってきても(笑)、少し不安ですよね。

仮にその捉え方に違いがあり誤差があっても、もし仮縫い付きであれば修正は可能です。しかし仮縫い無しの直縫いの場合、そのまま違うイメージのパンツが出来上がってくる、なんてこともなりかねません。(実際そのようなご経験をされた方もおられるのではないでしょうか?)

ゲージサンプルによるメリットは色々ありますが、”お客様のイメージに沿った、より精度の高いパンツをお作りする為” というのが最大の目的であります。(精度=お客様のイメージに近づけるという意味においてです)

今日はス・ミズーラのパンツの新パターン開発とゲージのシステムの導入、そして出来上がりまでのアウトラインをご説明させていただきました。

次回はこのゲージサンプルのパターン上の特徴と、3種類ご用意しましたモデルのご説明、そしてこれから春から夏に向けてのパンツ素材のご提案をさせていただきたいと思います。

次回は最終回です。お楽しみに!!

かつ店

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2009年03月28日

マストアイテムのパンツを考えるPart4!!

今回でシリーズ前編は最終回です。
TSさんのパンツ、更に更に掘り下げて参ります!!

それでは前回ご説明いたしましたS字のパンツが、履いた時にどのようなシルエットに見えるのかを写真と共に詳しくご説明していきたいと思います。

それでは写真をご覧下さい
(クリックで写真は大きくなります)

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腰から下の部分がすっと腰から吊り下げただけのように見え、生地が途中で膝やスネやふくらはぎに当たっり捩れたりして滞り不自然なたるみなどがが入ることなくことなく、モーニングカットでほぼノークッションの裾まで流れるようにラインが出ているのがおわかりいただけますでしょうか?
クリースも綺麗にまっすぐに、逃げたりすることなく足先中心に向かって綺麗に一直線に降りていますね。
(正面から見た外側サイドラインや脚の内側のすっきりしたラインにもご注目下さい)

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横からの写真では太ももからふくらはぎの形をなぞる様にTSさんの体にあわせて十分にクセ取りがされているのでこちらも細身のシルエットのパンツながら脚に不自然に当たることなく綺麗にシルエットが出ているのがご覧頂けると思います。

体型に合わせてクセ取りされたふくらはぎの流れるカーブが、裾にかけ自然に靴のヒールカップへ向かうことで、フロントのクリースラインがスネから美しく離れ前方にゆとりを生んでいます。そしてそのことにより足が前へさばき易くなっているのです。

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バックショットは、少し動いた時の雰囲気もわかるようにあえて片足を前に踏み出して動きを付けていただいて撮ってます。

後からの写真では臀部のフィット感や動いた時の脚の動きに追随する、自然な生地のドレープをご覧いただけると思います。
ディテール説明で取り上げたTSさんが拘る、後から脇ポケットを目立たなくさせ脇のラインを奇麗に見せるという手法もご確認いただけると思います。
(ヒップのフィット感を高める設計をしているので、動くとビスポケットの内側の袋生地の形が浮かびやすくなりますが、無理もかからず一枚目の写真のように正面から見たときに股間付近や腰周りに無駄な皺や弛みが無く綺麗に仕上がっているのも特徴です)

TSさんの体形の癖は、若干の前腰、出尻、長尻等・・・腰周りは他にもかなり複雑な癖を持つご体形でいらっしゃいます。
(一見癖のないご体型にみえますが、何の何の本当に難しいご体型です・・・汗)。
一般的な同寸程度の方と比べると、腰骨の縦が短いので股上のアジャストはかなり微妙な調整が必要です。
それに長尻で臀部の下部の厚みがあるので股繰りのカーブの設定や距離も非常に繊細なアジャストを必要とします。骨盤の横幅が有り広いので、正面から見たときのパンツの腰周りが膨らまず横幅を出来るだけ感じさせない外側のスッキリしたサイドラインで綺麗に見せるために、この部分は非常にこだわりを持っていつもご注文いただきます。

通常美脚パンツと言われる物には、本来の膝位置から大きく絞り位置を上げているものが多いのですが、TSさんの場合は骨格的に膝下がもともと長いので、膝の皿の上部丁度位でも十分高い膝位置となります。
ですから今回のパンツはあまり膝位置を上げていません。
前回お伝えしたように数値だけを単純に見ると軽くテーパードなシルエットなのですが、膝下の長さがあるので比率で緩やかな線となり横から見るとほぼ膝下スレートに近い感じに見えるようになっています。
仮縫い時は裾幅22cmで型紙を作りふくらはぎのカーブを考慮したコムラ(脹脛)の型紙操作ももう少し分量を多く入れていたのですが、そうすると仮縫いで確認すると横から見て視覚的に裾にかけ若干フレアードが効いた感じのラインになった為、本縫い時は裾幅を5ミリ削りコムラの操作量も少し分量を減らし微調整いたしました。

TSさんは、ご自身の難しいご体型の癖を本当によくご存知で、そして既成のパンツなどを履いたときに出る欠陥だけでなくオーダーのときも前回との型紙の違いや補正も理論的にちゃんとわかっておられて、当店の裁断士がご説明するまでも無く直ぐに変化を指摘されます。
パンツのラインのバランスと上半身の体型とのバランスを考えながらパンツのシルエットと着心地の両立をいつも求められます。
(ちなみにTSさんご自身は本業は違うのですが服飾業界にもお詳しく、奥様も服作りのプロ中のプロのかたでございます)

さすがに全部は説明し切れませんが、TSさんが強いこだわりを持って注文され、それに答えるべく型紙を作成し当店の職人が長年研究して培ってきた仕立ての技術を駆使して縫い上げたハンドメイド仕立のパンツのシルエットを、出来る限り詳しく説明させていただきました。
今回ブログ上ではございますが、皆様にその雰囲気を少しはお伝え出来たかな?と思います。

シリーズタイトルのようにパンツを考える上でのヒントや少しでもご参考になりましたでしょうか?(笑顔)

去年の春夏シーズンにこんなエピソードがありました。TSさんが、同じ生地の色違いでファクトリー縫製(カスタム)で3本パンツを同時にオーダーすると仰られました。そしてその3本を、基本的に全て同じ仕上がりサイズ、同じディテール仕様で仕上げるのですが、なんと3本とも全て違う型紙で作るというものです。

股繰りのカーブラインや身頃の前後配分、ステムの位置変化、倒しの強弱等を抜本的に大きく変えた3種類の型紙を作り、3本を履き比べて着心地・フィット感・足の出し易さ・シルエットの出かた等、ご自身の体型にベストマッチングな物を見つけ、以前にお作りさせていただいたファクトリー縫製のパンツをより更に煮詰めていきたいとの事でした。

私どももこの提案を本当に楽しく、前向きに、一つの作品を作るかのごとく取り組ませていただきました。
また当店の裁断士もこういうご提案が大好きで(笑)、ほんと楽しそうに取り組んでやっておりました。

実は去年のこの頃、私どもは2009年春夏に向けて、スミズーラパンツの新パターンの開発を行っていました。
このTSさんの同時3本のオーダーパンツは、時を同じくして開発していた、新パターンのプロト的実験をさせていただけたとも言えます。この時にパンツに関する貴重なご意見も色々頂戴いたしました。

新パターンの開発は、ノータックのパンツを基本と位置づけ、体型を美しく見せ、タイトに履いても一定の履き心地着心地を感じていただける型紙を目指しました。もちろん型紙だけではダメで、縫製とのマッチングが大切となります。

今回のパート1〜4でご紹介したTSさんのパンツのように、ハンドメイドでお作りさせていただくのが本来は理想ですが、お値段もそれなりになってしまいますので、より多くのお客様にオーダーパンツのはき心地を知っていただけるように、ハンドメイドのノウハウをフィードバックしてファクトリーメイドにおとし込む事がパターン開発の当初からの目的の一つでした。

価格、デザイン シルエット、そして履き心地がマッチした、テーラーKATSURAのオリジナルスミズーラパンツを次回のブログ(後編)から、その詳細について書かせていただきたいと思います。

お楽しみに!!

かつ店
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2009年03月25日

マストアイテムのパンツを考えるPart3!!

本日は前回お伝えしましたように、”S字パンツ”のシルエットをご覧いただきたいと思います。

ブログをご覧頂いているお客様の中でも、”S字パンツ”と言う言葉をお聞きになられた事がある方も多いのではないでしょうか?
(ナポリのサルトのパンツなどがメデイアに取り上げられる事がありますよね)

型紙の工夫とアイロンワークを駆使して癖取りされ、人体に沿うように作られたこれらのパンツは、置いているところを見るとうっすらアルファベットの”S”の字のように見えることから、通称”S字パンツ”と言われているようです。

この癖取りを行われたパンツは、昔から有るテーラーの仕立技術の1つで各店が色々 な相違工夫を施しています。
当店もロイヤルクラスでは、パンツのラインをより綺麗に人間の足に沿わせるため、また着心地も高めるためにアイロンワーク等を色々工夫して行います。
型紙とアイロンワークと縫製のマッチングが肝の部分です。

それではそれらの仕立技術を施して作られたTSさんのパンツをご覧下さい。

2009.3.25-1.jpg 2009.3.25-2.jpg

パンツが緩やかな曲線を描き”S字”のような形になっているのがご覧いただけるでしょうか?

人間の足は大抵太もも上部が前に少し出ており、そこから膝に向かって反り、膝下はふくらはぎの後部が出ています。
パンツのラインが直線的でも太いパンツでしたら、膝や脛やふくらはぎに当たることなくストンとラインを落とす事が出来ますが、現代の流れの中心である細身のシルエットのパンツの場合、このアイロンワークを施したS字のラインがシルエットを綺麗に出す為にも、歩く時の脚の動きの流れを考えた上でも更に重要になります。
また、ふくらはぎのカーブからつながったダブルのモーニングカットも職人が施した技の1つです。


それではここで、よりこのパンツのイメージを明確にお伝えする為に、今回のTSさんのパンツの詳細な仕上がりサイズをお伝えします。

ウエスト 89cm
ヒップ  102cm
股上   24.5cm
(体型的特長から、前後の股上の傾斜をきつめに付けています)
渡り幅  34cm
膝幅   24.5cm
裾幅   21.5cm
W幅   4.8cm(通常4〜4.5位が現在の主流ですが、TSさんの場合は股下が少し長いのですし、今回はドレスカジュアル用で裾幅も細めで丈もモーニングカットのノークッションジャスト丈に近い感じに仕上げますので少し太目のW幅でもバランスよく見えるので、あえてこの数値でバランスを取っています)

注文服の場合、オーダーをいただくお客様の体形とのバランスありきですから、定点を単純に計っただけの数値の羅列は本来あまり意味が無いのですが、ご覧になっているお客様に少しでもイメージを膨らませていただこうと思い公開させていただきました。

お詳しい方ならこの数値を見られたら、大体どういうシルエットを目指したパンツかはイメージして頂けるとは思います

それとTSさんの場合、パンツを前回と同じ数値でオーダーされる事はあまりありません(笑)。
選ばれる生地の質感等の違いによるラインの出かたや落ち感、色目の違いで見えるシルエットの変化の可能性を見極めながら、用途によって縫製をロイヤル(職人縫製)にするかファクトリー縫製にするか、またパンツの詳細なサイズやラインをどうするかをいつもご自身で明確なコンセプトを持たれて決めていかれます。
裾幅1つとっても、トップスの合わせられる物でシルエットラインを決め、21.5〜23.5cm位までその都度細かく変えられます。
明確にラインのイメージを裁断士にお伝えいただき、イメージを刷り合わせ、そして仮縫い時に実際のラインの変化を読み取られながら微調整をされます。

少し難しい話になってしまい、「パンツのオーダーって難しそう」、って思われたかもしれませんね(笑)。
でもご心配されないで大丈夫ですよ!(笑顔)。

TSさんの場合は当店別注の靴のデザインの監修時にミリ単位のパターン修正を木型とのバランスを見ながら立体的に頭の中でイメージされたり、服のオーダーにも大変慣れていらっしゃいますので、ご自身で判断されることが殆どですがなかなか普通はそこまでイメージできません。

ですからオーダーがまったく初めてのお客様でも、お客様のお持ちの大まかなイメージやご希望をお伝えいただければ、私どもがプロの目でバランスを考えアドバイスさせていただきながらお客様とご一緒に形にしていきますので、どうぞ皆様その点はご安心下さい。

それでは次回は、いよいよパンツシルエット 着用編です。
TSさんが実際に履かれている写真をご覧いただきながらご説明をさせていただく予定です。

お楽しみに!

かつ店
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2009年03月23日

マストアイテムのパンツを考えるPart2!!

前回のブログでお話しましたが、本日は秋冬時にオーダーしていただいた、TSさんのロイヤル縫製のパンツのディテールを写真入で詳しくお伝えしたいと思います。

今回は話の流れで半ば強引?にブログへの登場をお願いしましたが、TSさんから、全てを公開していいから、ブログに載せるなら、ブログをご覧いただいているお客様の少しでもご参考になるように、わかりやすく、詳しくキッチリ説明して載せなさい!と有り難いお言葉をいただけました。
(惜しみないご協力本当に有難うございます)。

それでは今回ハンドメイド(ロイヤル)で作らせていただいた、グレーのサキソニーのパンツのディテールをご覧ください。

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細かい仕様は以下のようになっています。

-仕様-
・フロントプリーツ:ノータック 
・裾:ダブルモーニングカット 靴擦れ1周付け
・ビスポケット:左右に片玉縁
・脇ポケット:サイドシームに掛からない独立した片玉縁
・フロントポケット:ノーフラップコインポット付き
・前立:ファスナー仕様 パンチェリーナ 2重の持ち出し
・ベルトループ:スリット入りバックセンター付けのフラシ仕様 
・帯フロント部:ベルトステイループ付
・腰裏:ブルーストライプ地使用 隠しポケット付き
・袋生地:今回は表地に色を合わせた同色系のグレー
・その他:膝裏付き 股シックは大きめ

この仕様の中でTSさんがこだわられているディテールの一つに、脇の片玉ポケットがあります。
(当店で初めてオーダー頂いた時からこの仕様でTSさんはオーダーされてます)

この仕様は、だんだんとポケット口が開いてくる事も少なく、通常のサイドシームに掛かる斜めポケットより後から見た時にもサイドラインが非常にすっきりしています。シームに掛からないので、ウエストサイズのお直し時もポケットを作り直す必要がございませんので、オーダーパンツには良い仕様だと思います。

既成のパンツではあまり見ることのない仕様ですね!
シルエットを活かす為に理にかなったディテールを取り入れられる、TSさんのこだわりの仕様の1つです。

バックルの位置を安定させるベルトのステイループや、左右対称にビスポケットを付けられるのも、履いた時に左右の生地に掛かる力とお尻のフィット感を少しでも左右均等にする為です。

また、このパンツは靴擦れを裾に一周付けているのですが、それは補強のためと、重みを増してパンツの落ち感を少しでも出すためのTSさんのこだわりです。
(ビスポケット等は好みが分かれる部分ですので、お客様のお好みをオーダー時に優先されると良いと思います)

さて、見た目とは関係の無い部分ではありますが、微妙な心地よさを体感する事が出来る、ディテールにもこだわっていらっしゃいます。

まずはパンチェリーナです。
ナポリ仕立ての工夫として生まれたパンチェリーナは、イタリアの”Panciera”=”腹巻き”を語源とし、いわゆるコルセットの役目をします。下腹の納まりを良くし、お腹をすっきりさせます。
ちょっぴりメタボのTSさんには(笑)必須のディテール?・・・すいません(謝)

続きましてバックループ部の、スリットと、フラシループです。
この後山のスリットは、ウエストバンドにアジャスター機能を生み出し、フラシループが後見頃を引き上げます。
椅子に腰をかける様な動作をすると、ベルトは体から離れようとし、通常の2本のバックループだとパンツの後見頃がその動きに引っ張られようとします。しかしフラシループにすることによりベルトの動きから見頃を切り離す事ができ、”座る”という動作の中でも心地よい着用感とシルエットが保持されるのです。
今回TSさんのヒップ部は通常よりフィット感を高める設計にしておりますので、かなりスリット&フラシループの効果が出てくると思います。

そしてもう1つ、2重の持ち出しです。
”親子持ち出し”などと言ったりもしますが(何かかわいいですね)、こちらも体の動きにアジャストしていくというディテールです。効果はかなり微妙ではありますが(笑)、そこまでこだわるんだとうTSさんの意気込みも感じられる部分です。(実はカン止めの縫製より手がかかります)

いかがでしたでしょうか?
一見すると何気ないノータックパンツに見えるのですが、実はお客様のパンツに対する考えがギッシリ詰まった、こだわりパンツなのです。

”ディテールにこだわる”というと、ついそのデザインに目がいきがちですが、”機能があってこそのディテール”。

考えさせられるところであります。

さて次回は、全体のラインが解る写真を掲載させていただいての、
”シルエット・S字パンツ編”です。

お楽しみに!!

かつ店
posted by Tailor KATSURA at 10:53| Comment(0) | TrackBack(0) | パンツ

2009年03月20日

シリーズ前編、マストアイテム?を考えるPart1!!

先日のブログで予告(笑)しておりましたが、またまたシリーズでお届けしたします。
今回のテーマは、”パンツ” です!!

これから春・夏に向けて、”パンツ”はコーディネイトにおいて、また単品アイテムとしても、その重要度は”高”であると思います。

ジャケット&パンツのキーアイテムとして、またシャツ&パンツの”魅せるパンツ”として、じっくりパンツのお話をさせていただきたいと思います。

シリーズで4〜5回位を予定しています。
シリーズ前半は、パンツのオーダーにとことんこだわりを持ってお作りになる、TSさんとの雑談をまじえ、お作りいただいた出来上がりのパンツをご紹介させていただきます。シリーズ後半は当店の新企画(ス・ミズーラのパンツ)のご紹介です。
最後までお付き合いの程、よろしくお願いいたします!


このシリーズのきっかけは、お客様との、とある会話から・・・

少し前の話になるのですが、当店のペルフェットの別注デザイン等の監修をしていただいている、顧客様でもありアドバイザーもしていただいているTSさんと、靴の件で打ち合わせをしていました。その時に雑談のなかで出てきたのですが、
「男のテーラード的マストアイテムはなんだろう?」って話題になりました。

その時は靴についての打ち合わせ中だったので、靴なら?
黒のストレートチップが是非1足は欲しいマストアイテムだと・・・

テーラードの服は?
スーツは着ない人もいるから選ぶのが難しい・・・
日本なら冠婚葬祭で着る機会があるかもしれないから礼服か?
いやそれでは味気がない
男の装いと言う観点からやはり是非持っていたいのは
着まわしの効く定番の紺ジャケットか紺ブレザーだと・・・・

ならばシャツは?
白無地か薄いブルー無地かな?
薄いブルーのシャツも捨てがたいが
やはり白無地の上質なブロードが
一番の基本かなと・・・

ではボトムスは?
やはりグレー系のウールパンツが万能選手の一番手!
色のグラデーションや生地の違いで
季節を問わず色々揃えたい物だと・・・

そしてその中で一点だけをマストアイテムに選ぶなら何かな?となり、話し合った結果は、その時は2人の独断でグレーのパンツに決定しました(笑)。

ジャケットやシャツは着ない人もいるし、着ない機会もある。
冬ならブルゾンやニットにグレーパンツ、春夏でもポロシャツにグレーパンツでファッションとして成り立つし、男性ならパンツを履かない機会は少ないので、パンツに決定したんです(笑)。

それでは皆さんの考えるマストアイテムはなんですか?

そしてここから先のやり取りが、本日の本題からのスピンオフです。

私が「TSさん、この秋冬にタイトなレザーブルゾンとかに合わされるドレスカジュアル用のグレーのパンツを、ロイヤル(職人縫製)で1本オーダーされる予定でしたよね?
生地もシーズン初めに決められていましたよね?あれ出来上がったらブログに載せさせてもらって良いですか?」

TSさんは「別にブログに載せてもらってもいいけれど、でも珍しくもない普通のグレーサキソニーのパンツだよ?」と。

私「さっき、男のマストアイテムは万能選手の、グレーのウールパンツに決定したんで是非1度位ブログで写真入で取り上げたいんですよ」

TSさん「それならいいよ!」ということで

快諾をいただきました・・・

最後に私が、「ジャケットはボディーに着せてもある程度雰囲気が伝わりますが、パンツは平置き写真だけではラインの雰囲気まで伝わらないので、是非着用写真でお願いしますね・・・」

TSさん「う〜ん〜」

私 「静岡のFさん(富士山ポケットのお客様です)には何時もブログへの掲載のご協力頂いてますし、Fさんに当店をご紹介して下さったTSさんご本人にも一度ぐらい登場していただかないと・・・笑顔」

TSさん「アラフォーでメタボの僕の下半身の写真かぁ・・・・
写真のせいでブログの女性読者がいなくなってアクセス数落ちても責任取らないよ・・・爆笑」

もうTSさんのパンツの写真は、納品時にすでに撮らせていただいています。
ブログをご覧いただいてる皆様に、出来るだけ雰囲気が伝わるように次回のブログに写真入りでアップしようと思います。

(アクセス数本当に減ったらどうしましょう・・・失礼・・・爆笑)

かつ店

posted by Tailor KATSURA at 15:01| Comment(0) | TrackBack(0) | パンツ

2009年02月04日

コットンパンツ、クリースラインステッチ!!

春夏物の生地が入荷中ですが、生地画像のアップはもうしばらくお待ち下さい。
スタッフの一人が高熱のため3日程休んでいて遅れています。すいません。(ちなみにインフルエンザではありませんでした。私もホッです。)

今日はこだわり派のF様の”コットンパンツ”をご紹介させていただきたいと思います。

流行は取り入れが流されず、最新のスタイルもバッチリこなすがクラシックスタイルも大好きな(実はこれは私の勝手な想像なんですが・・・笑)F様は、いつもご注文をいただく時は、すでにしっかりとした構想がねられています。

そして今回のテーマは「コットンパンツのクリースライン!」。
コットンパンツはすぐに折り目がなくなりますし、ヒザも出ます。特に今はシルエットが細いのでなおさらです。

先に出来上がりをご覧下さい。前と後です。

2009.2.4-1.jpg 2009.2.4-2.jpg

何とかならないものかとずっと思っておられたF様は、何かでクリースラインにステッチを入れる手法をご覧になられました。

F様の凄いと事はすぐに実行することです。

F様から「クリースラインにステッチを入れてみたい」という申し出があった時、実は私は二の足を踏んでいました。以前にウールのパンツで実験をした事があるのですが、思っていた雰囲気にならず、すぐにステッチを外した経緯があったからです。

しかしF様の決意は固く、何の躊躇もなく実行に移す事になりました。

正直心配だったのですが、出来上がってみると、F様も「これは使えますね!」と言われたように、使えます。私もそう思います・・・笑。

F様引き続き、春夏用の派手派手コットンパンツにもステッチを入れられるご予定です。

出来上がったF様のパンツを見て、私も「やろうかなぁ」って思っている次第です・・・笑。

かつ店
posted by Tailor KATSURA at 18:28| Comment(0) | TrackBack(0) | パンツ

2007年10月16日

パンツのくせ取り!!

今日はパンツのくせ取りについて書かせていただきます。

まずは職人がくせ取りの最終処理を行っている画像です。

p-1.jpg

パンツがS字に曲がっているのがご覧頂けると思います。

わかり易いようにくせを取ったもの(上前:正面から見て右)と、くせを取っていないもの(下前:正面から見て左)を撮りましたので比べて見て下さい。

P-7.jpg
(上前:正面から見て右)

P-9.jpg
(下前:正面から見て左)

くせを取った方は変なシワが出ていません。体に沿うように綺麗なラインが出ています。

同じパターン、同じ縫製でもアイロンワークによってこんなに仕上がりが違ってきます。

P-10.jpg

後ろから見るとくせを取った方がお尻の下辺りが綺麗なのがわかると思います。

いかがですがか、おわかり頂けましたでしょうか。

かつ店(変えました!!)

posted by Tailor KATSURA at 18:31| Comment(4) | TrackBack(0) | パンツ